
🔥 顔の汗が止まらない…もしかして病気のサイン?
拭いても拭いても止まらない顔汗。人前で汗だくになってしまい、「恥ずかしい」「もう外に出たくない」と悩んでいませんか?
実は顔汗には多汗症・甲状腺疾患・更年期障害など、放置してはいけない原因が潜んでいることがあります。この記事を読めば、原因・セルフケア・医療的治療法まで一気にわかります。
💬 「体質だから仕方ない…」と諦めていませんか?
顔汗は適切な治療で改善できる可能性が高いです。
セルフケアだけで限界を感じているなら、一度専門医に相談することが最短ルートです。
目次
- 顔の汗が止まらないとはどういう状態か
- 顔に汗をかく仕組みと汗腺の役割
- 顔の汗が止まらない主な原因
- 顔汗が症状として現れる病気・疾患
- 顔の多汗症とは何か
- 生活習慣・体質による顔汗の悪化要因
- 顔汗のセルフケアと日常的な対策
- 医療機関で受けられる顔汗の治療法
- 顔汗で病院を受診するタイミング・診療科
- まとめ
💡 この記事のポイント
顔の汗が止まらない原因は多汗症・甲状腺疾患・更年期障害など多岐にわたる。治療法には外用薬・抗コリン薬・ボツリヌス毒素注射などがあり、体質と諦めず皮膚科や専門クリニックへの相談が重要。
💡 顔の汗が止まらないとはどういう状態か
顔の汗が止まらないという状態は、医学的には「顔面多汗症」と呼ばれることがあります。通常、人間は気温が高いときや運動したとき、辛い食べ物を食べたときなどに汗をかきます。これは体温を一定に保つための正常な生理反応です。しかし、特別な理由がないにもかかわらず顔から大量の汗が出たり、周囲の人と比べて明らかに多い汗をかいたりする場合は、何らかの問題が起きているサインかもしれません。
「顔汗が止まらない」と感じる方の多くは、以下のような状況を経験しています。
- 涼しい室内にいるにもかかわらず顔だけ汗ばむ
- 食事中に顔から大量の汗が流れ落ちる
- 緊張していないのに人前で顔汗が止まらない
- 手足はほとんど汗をかかないのに顔だけ汗をかく
- 汗を拭いてもすぐに次の汗が出てきてしまう
このような状態は、単なる体質と片付けてしまいがちですが、社会生活や精神的な健康に大きな影響を与えることがあります。顔の汗が気になって人前に出られなくなったり、仕事や学業に支障が生じたりする場合は、専門的なアドバイスを求めることが大切です。
Q. 顔の汗が止まらない原因にはどんな病気がある?
顔の汗が止まらない背景には、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、糖尿病による自律神経障害、更年期障害によるホットフラッシュ、褐色細胞腫などの疾患が考えられます。動悸・体重減少・倦怠感を伴う場合は早めに医療機関を受診することが重要です。
📌 顔に汗をかく仕組みと汗腺の役割
汗は、皮膚に分布している「汗腺」から分泌されます。汗腺には大きく分けて「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類があります。顔の汗に主に関わるのはエクリン汗腺です。
エクリン汗腺は全身に約200〜400万個存在しており、顔・手のひら・足の裏・脇の下などに特に多く集中しています。エクリン汗腺から分泌される汗はほぼ無色・無臭で、99%が水分です。体温が上昇すると、脳の視床下部にある体温調節中枢が交感神経を介してエクリン汗腺に信号を送り、発汗を促します。この仕組みによって汗が蒸発する際に熱が奪われ、体温が下がるという体温調節が行われます。
顔はエクリン汗腺の密度が高い部位であるため、もともと汗をかきやすい場所です。特に額・頭皮・鼻・頬などは汗腺が多く集まっており、これが顔の汗が目立ちやすい理由の一つとなっています。また、顔の発汗は体温調節だけでなく、精神的な緊張や感情の変化によっても引き起こされることがあります。これを「精神性発汗」と呼び、緊張したときや不安を感じたときに顔や手のひら、脇の下などに汗をかきやすい人がいます。
さらに、辛い食べ物を食べたときに顔から汗が出る「味覚性発汗」も知られています。これはカプサイシンなどの刺激物質が三叉神経を刺激することで起こる現象で、生理的に正常な反応です。
✨ 顔の汗が止まらない主な原因
顔の汗が止まらない原因はさまざまあります。大きく「生理的な原因」「病的な原因」「精神・心理的な原因」に分類することができます。
✅ 生理的・環境的な原因
まず考えられるのは、気温や湿度が高い環境、運動、辛い食べ物の摂取など、体温を上昇させる要因です。これらは誰にでも起こる正常な発汗反応ですが、体質によってその程度に個人差があります。
また、更年期(閉経前後の女性だけでなく男性にも起こります)には、ホルモンバランスの変化によってのぼせやほてりが生じ、顔に大量の汗をかくことがあります。これは「ホットフラッシュ」と呼ばれる症状で、特に女性の更年期障害の代表的な症状の一つです。
📝 自律神経の乱れ
自律神経は発汗をコントロールする重要な役割を担っています。ストレスや不規則な生活習慣、睡眠不足などによって自律神経のバランスが崩れると、発汗の調節がうまくいかなくなり、顔に過剰な汗をかきやすくなることがあります。現代社会では自律神経の乱れを抱える方が増えており、顔汗もその症状の一つとして現れることがあります。
🔸 精神的・心理的な原因
緊張や不安、恥ずかしさなどの感情が引き金となって顔汗が出ることがあります。特に「また汗をかいてしまうかもしれない」という不安自体がさらなる発汗を引き起こすという悪循環に陥りやすいのも特徴です。社交不安障害(対人恐怖症)を持つ方の中には、人前での顔汗を強く恐れるケースもあります。
⚡ 薬の副作用
一部の薬には発汗を促進する副作用があります。抗うつ薬(特にSSRI)、解熱鎮痛薬、一部の降圧薬、ステロイド薬などが発汗に影響することが知られています。薬を服用してから顔汗が増えたと感じる場合は、担当医に相談することをお勧めします。
Q. 顔面多汗症の診断基準を教えてください
顔面多汗症の診断基準として、明らかな誘因なく6ヶ月以上にわたる過剰発汗、週1回以上の症状、日常生活への支障、両側対称性の発汗、25歳以前の発症、家族歴などが参考にされます。複数の項目に該当する場合、原発性顔面多汗症の可能性があります。
🔍 顔汗が症状として現れる病気・疾患
顔の汗が止まらない状態が続く場合、何らかの疾患が背景にある可能性があります。以下に代表的な疾患を紹介します。
🌟 甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)
甲状腺ホルモンが過剰に分泌される状態です。甲状腺ホルモンは代謝を促進する作用があるため、分泌が過剰になると体のエネルギー消費が増加し、体温が上昇して全身性の多汗が起こります。顔の汗が増えるほか、動悸・体重減少・手の震えなどの症状も見られることが多いです。
💬 糖尿病・低血糖
糖尿病の合併症として自律神経障害が起こると、発汗の調節がうまく機能しなくなります。食事中に顔や頭から大量の汗をかく「味覚性発汗(食事性発汗)」が糖尿病患者に多くみられることが知られています。また、低血糖発作の際にも冷や汗や顔汗が起こることがあります。
✅ 更年期障害
女性の場合、閉経前後に女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が急激に低下することで自律神経が乱れ、のぼせ・ほてり・大量の顔汗(ホットフラッシュ)が起こります。男性でも加齢に伴うテストステロンの低下(男性更年期)によって同様の症状が現れることがあります。
📝 褐色細胞腫
副腎髄質や交感神経節に発生する腫瘍で、アドレナリンなどのカテコールアミンを過剰に分泌します。発作性の高血圧・動悸・頭痛・大量の発汗(顔汗を含む)などが特徴です。比較的まれな疾患ですが、重大な合併症を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
🔸 感染症・発熱
風邪やインフルエンザなどの感染症による発熱時には、解熱の過程で大量の汗をかくことがあります。また、結核などの慢性感染症では夜間に大量の汗をかく「寝汗」が特徴的な症状として知られています。
⚡ 神経系の疾患
パーキンソン病や脊髄損傷などの神経系疾患では、発汗の調節に関わる自律神経が障害されることがあります。また、片頭痛の発作中に顔から大量の汗をかくことも報告されています。
🌟 悪性腫瘍・血液系疾患
リンパ腫(悪性リンパ腫)や白血病などの血液系悪性腫瘍では、夜間の大量発汗が症状として現れることがあります。がんによる発熱やサイトカインの産生が発汗に関与していると考えられています。
💪 顔の多汗症とは何か
特定の基礎疾患がないにもかかわらず、日常生活に支障をきたすほどの過剰な発汗が起こる状態を「多汗症」と呼びます。多汗症は発汗する部位によってさまざまな種類に分けられますが、顔・頭部に起こる多汗症を「顔面多汗症」または「頭部多汗症」と呼びます。
💬 原発性多汗症と続発性多汗症
多汗症は大きく「原発性多汗症」と「続発性多汗症」に分けられます。
原発性多汗症は、原因となる基礎疾患が見当たらないにもかかわらず、特定の部位(手のひら・足の裏・脇の下・顔など)から過剰な汗が出る状態です。思春期頃から症状が始まることが多く、遺伝的な要素も関係していると考えられています。日本では人口の約5.7%(約700万人)が原発性多汗症に該当するという調査結果もあります。
続発性多汗症は、前述したような甲状腺機能亢進症・糖尿病・更年期障害などの基礎疾患や薬の副作用によって引き起こされる多汗症です。全身性に汗をかくことが多く、原発性多汗症と異なり夜間にも発汗が見られることがあります。
✅ 顔面多汗症の特徴
顔面多汗症は、手のひら多汗症や脇の下多汗症に比べて日常生活への影響が大きいと言われています。その理由として、顔は常に人目にさらされており、汗をかいていると周囲から見えやすいことが挙げられます。また、マスクや化粧が崩れる、書類や資料が汗で濡れてしまう、コンタクトレンズが外れやすくなるなど、具体的な困りごとにつながることも多いです。
顔面多汗症の診断基準としては、以下のような項目が参考にされます。
- 明らかな誘因がない状態で、6ヶ月以上にわたって過剰な発汗が続いている
- 両側性かつほぼ対称的に汗をかく
- 日常生活や社会生活に支障をきたしている
- 週に1回以上症状が起こる
- 25歳以前に発症している(原発性の場合)
- 家族歴がある
これらの項目の複数が当てはまる場合、原発性顔面多汗症の可能性が高いと考えられます。
Q. 顔汗に対してボトックス注射はどんな治療法ですか?
ボツリヌス毒素注射は、汗腺を支配する神経の伝達を一時的に遮断して発汗を抑制する治療法です。効果は一般的に3〜12ヶ月持続し、効果が薄れたタイミングで再注射を行います。顔への施術は表情筋への影響を避けるため、経験豊富な医師による慎重な施術が必要です。

🎯 生活習慣・体質による顔汗の悪化要因
顔の汗が多い方の中には、生活習慣や体質が悪化要因となっているケースもあります。以下にその代表的なものを挙げます。
📝 食生活の乱れ・刺激物の摂取
辛い食べ物や熱い飲み物、アルコール、カフェインを多く含む飲み物は、発汗を促進する作用があります。これらを大量に摂取する習慣がある場合、顔汗が増えることがあります。特にアルコールは血管を拡張させて皮膚の温度を上げるため、顔が赤くなりやすく、発汗も増えやすくなります。
🔸 睡眠不足・ストレス
慢性的な睡眠不足やストレスは自律神経の乱れを招き、発汗調節機能に影響を与えます。また、ストレスそのものが交感神経を優位にするため、精神性発汗が起こりやすくなります。
⚡ 肥満・運動不足
体脂肪が多いと体に熱がこもりやすく、体温調節のために汗をかきやすくなります。また、運動不足の方は体温調節機能が低下している場合があり、少し動いただけで体温が上がりやすく、顔汗をかきやすい傾向があります。
🌟 衣服・環境の影響
通気性の悪い衣服や暑い環境は、体に熱がこもる原因となります。特に首回りが詰まった衣服は熱がこもりやすく、顔や頭部への血流が増加して顔汗につながることがあります。
💬 遺伝的素因
原発性多汗症には遺伝的要素が関与していると考えられており、親や兄弟に多汗症の人がいる場合、自分も多汗症になりやすい傾向があると言われています。「うちの家族は汗っかきが多い」という場合は、体質的な要因が大きいかもしれません。
💡 顔汗のセルフケアと日常的な対策
顔の汗が気になる方が日常生活の中で実践できるセルフケアや対策を紹介します。根本的な解決にはならない場合もありますが、症状の軽減や生活の質の向上に役立つことがあります。
✅ 生活習慣の改善
まずは生活習慣の見直しから始めましょう。規則正しい睡眠習慣を整え、バランスの良い食事を心がけることで自律神経のバランスが改善され、発汗調節機能が正常化することがあります。また、アルコール・カフェイン・辛い食べ物などを控えることも、顔汗の軽減につながることがあります。
📝 適度な運動
適度な有酸素運動を習慣にすることで、体温調節機能が向上し、汗をかきやすい体質を改善できることがあります。ただし、運動直後は体温が上昇して顔汗が増えることがあるため、涼しい環境でのウォーキングや水泳などが適しています。
🔸 ストレス管理
精神的なストレスが顔汗の原因となっている場合は、ストレス管理が重要です。深呼吸・瞑想・ヨガなどのリラクゼーション法は、交感神経の過活動を抑え、精神性発汗を減らす効果が期待できます。認知行動療法などの心理療法も、発汗に対する不安を和らげるのに役立つことがあります。
⚡ 顔の冷却
汗をかいたときは、冷たいタオルや冷却スプレーで顔を冷やすことで一時的に発汗を抑えることができます。特に首筋や額を冷やすことで全体的な体温を下げる効果が期待できます。また、外出時は携帯用の扇子や小型ファンを持参して顔を冷やすことも有効です。
🌟 汗対策用のスキンケア・メイク
顔汗が多い方向けに開発された汗対策コスメや皮膜コスメなどを活用することで、汗が目立ちにくくなることがあります。ただし、汗を完全に止めるものではなく、見た目を改善する目的で使用するものです。
💬 市販の制汗剤
顔への制汗剤の使用は、肌への刺激が強い場合があるため注意が必要です。市販の制汗剤の中には顔への使用が可能なものもありますが、成分や使用方法をよく確認してから使用するようにしましょう。敏感肌の方は皮膚科医に相談してから使用することをお勧めします。
Q. 顔汗がひどい場合はまず何科を受診すべき?
顔汗がひどい場合はまず皮膚科の受診が推奨されます。動悸・体重減少を伴う場合は内科・内分泌科、更年期症状がある場合は婦人科、精神的な不安が強い場合は心療内科が適しています。アイシークリニックでも多汗症の相談・治療に対応しています。
📌 医療機関で受けられる顔汗の治療法

セルフケアで改善しない場合や症状が重い場合は、医療機関での治療を検討しましょう。顔の多汗症に対しては、さまざまな治療法が確立されています。
✅ 外用薬(塩化アルミニウム製剤)
多汗症の治療において最初に試みられることが多いのが、塩化アルミニウムを含む外用薬です。塩化アルミニウムは汗腺の開口部を塞ぐことで発汗を抑制する効果があります。ただし、顔への使用は皮膚への刺激が強く、かぶれや炎症が起きやすいため、使用できる範囲が限られることがあります。医師の処方のもとで使用するのが安全です。
📝 内服薬(抗コリン薬)
抗コリン薬は、汗腺を刺激する神経伝達物質(アセチルコリン)の働きを抑えることで全身の発汗を減少させる薬です。顔面多汗症に対しても効果が期待できますが、口の渇き・便秘・尿閉・眠気などの副作用が出ることがあります。日本では2020年に「ジフェンヒドラミン」を主成分とする内服薬(エクロックゲルなど)が承認されており、原発性多汗症の治療薬として使用されています。
🔸 ボツリヌス毒素注射(ボトックス注射)
ボツリヌス毒素(ボトックス)を皮内に注射することで、汗腺を支配する神経の伝達を一時的に遮断し、発汗を抑制する治療法です。脇の下の多汗症に対しては保険適用がありますが、顔の多汗症に対する使用は現在のところ自由診療となるケースがほとんどです。
効果は通常3〜12ヶ月程度持続し、効果が薄れたら再度注射を行います。顔への注射は表情筋に影響を与えないよう、適切な部位に慎重に行う必要があり、経験豊富な医師による施術が重要です。額・鼻・頬・上唇などへの注射が行われることがあります。
⚡ イオントフォレーシス
水を介して微弱な電流を皮膚に流すことで発汗を抑える治療法です。主に手のひら・足の裏の多汗症に用いられますが、顔への適用は皮膚が薄く敏感なため一般的ではありません。
🌟 ETS手術(内視鏡的胸腔交感神経遮断術)
交感神経の一部を外科的に遮断することで、顔・手のひらなどの発汗を根本的に抑える手術療法です。効果は永続的ですが、「代償性発汗」(手術した部位の代わりに別の部位から大量の汗が出る現象)が50〜80%の確率で生じることが問題となっています。このリスクのため、現在では適応を慎重に検討する傾向があり、他の治療法で効果が得られない重症例に限って行われることが多いです。
💬 基礎疾患の治療
続発性多汗症の場合、原因となっている基礎疾患を治療することが最優先です。甲状腺機能亢進症であれば甲状腺ホルモンを抑制する薬物療法や手術、更年期障害であればホルモン補充療法など、基礎疾患に応じた治療を行うことで顔汗の症状が改善することが期待できます。
✅ 精神科・心療内科での治療
精神的な不安やストレスが顔汗の主な原因となっている場合は、精神科や心療内科での治療が有効な場合があります。抗不安薬や抗うつ薬の処方、認知行動療法などが行われることがあります。社交不安障害が背景にある場合はその治療が優先されます。
✨ 顔汗で病院を受診するタイミング・診療科
顔の汗が止まらないと感じた場合、どのタイミングで病院を受診すべきか悩む方も多いかと思います。以下のような状況が当てはまる場合は、医療機関への受診を検討しましょう。
📝 受診を検討するタイミング
- 顔汗が日常生活(仕事・学業・対人関係)に支障をきたしている
- 6ヶ月以上にわたって過剰な発汗が続いている
- セルフケアを試みても改善しない
- 顔汗に加えて動悸・体重減少・発熱・倦怠感など他の症状を伴っている
- 夜間にも大量の汗をかく(寝汗がひどい)
- 突然症状が出始めた・急に悪化した
- 顔汗のことが気になって人前に出られなくなっている
🔸 受診する診療科
まずは皮膚科を受診することをお勧めします。皮膚科では多汗症の診断と治療(外用薬・内服薬の処方など)が行われます。
他の症状を伴っている場合は、それぞれの症状に合わせた診療科への受診が適しています。動悸・手の震え・体重減少がある場合は内科または内分泌科、更年期症状がある場合は婦人科または内科、精神的な要因が強い場合は心療内科または精神科が適切です。
また、ボツリヌス毒素注射などの美容医療的な治療を希望する場合は、多汗症治療を専門とする美容皮膚科やクリニックを受診することで、より専門的な治療を受けることができます。治療前には医師との十分なカウンセリングを行い、自分の症状に合った最適な治療法を選択することが重要です。
⚡ 受診時に伝えるべき情報
医療機関を受診する際には、以下の情報を医師に伝えるとスムーズに診察が進みます。
- いつから症状が始まったか
- どのような状況で顔汗が出やすいか(緊張時・食事中・運動後など)
- 顔以外に汗が多い部位はあるか
- 顔汗以外の症状(動悸・体重変化・倦怠感など)はあるか
- 現在服用している薬はあるか
- 家族に同様の症状を持つ人がいるか
- 日常生活への影響はどの程度か
これらの情報を事前にメモしておくと、診察がスムーズになります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「顔だけ汗が止まらなくて人前に出るのがつらい」とお悩みの方が多くご来院されており、その背景には原発性顔面多汗症だけでなく、甲状腺疾患や更年期障害など見逃せない基礎疾患が隠れているケースも少なくありません。最近の傾向として、長年「体質だから仕方ない」と諦めていた方がご相談に来られることが増えており、ボツリヌス毒素注射をはじめとした適切な治療によって症状が大幅に改善し、生活の質が向上される方も多くいらっしゃいます。顔の汗でお困りの方は一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。」
🔍 よくある質問
必ずしも病気とは限りませんが、特別な理由がないのに顔だけ大量に汗をかく場合は注意が必要です。甲状腺機能亢進症・糖尿病・更年期障害などの基礎疾患が背景にある可能性があります。動悸・体重減少・倦怠感などの症状を伴う場合は、早めに医療機関を受診することをお勧めします。
まずは皮膚科の受診をお勧めします。皮膚科では多汗症の診断や外用薬・内服薬による治療が受けられます。動悸や体重減少を伴う場合は内科・内分泌科、更年期症状がある場合は婦人科、精神的な不安が強い場合は心療内科が適しています。アイシークリニックでも多汗症の相談・治療に対応しています。
ボツリヌス毒素注射(ボトックス)の効果は、一般的に3〜12ヶ月程度持続します。効果が薄れてきたタイミングで再度注射を行うことで、継続的に発汗を抑制することが可能です。顔への施術は表情筋への影響を避けるため、経験豊富な医師による慎重な施術が重要です。
日常的に実践できるセルフケアとして、アルコール・カフェイン・辛い食べ物を控える食生活の改善、規則正しい睡眠習慣の確保、深呼吸や瞑想などによるストレス管理が有効です。また、冷たいタオルで首筋や額を冷やすことで一時的に発汗を抑える効果も期待できます。
諦める必要はありません。顔の多汗症は、外用薬・抗コリン薬の内服・ボツリヌス毒素注射など症状に合わせたさまざまな治療法があります。アイシークリニックでも、長年悩まれていた方が適切な治療によって症状が大幅に改善し、生活の質が向上したケースが多くあります。まずはお気軽にご相談ください。
💪 まとめ
顔の汗が止まらない状態は、体温調節のための正常な生理反応から、多汗症・甲状腺疾患・更年期障害・糖尿病などの疾患まで、さまざまな原因によって引き起こされます。単に「汗っかきな体質だから」と諦めてしまう方も多いですが、日常生活に支障をきたしている場合や他の症状を伴っている場合は、医療機関での相談をお勧めします。
顔汗の治療法は、塩化アルミニウム外用薬・抗コリン薬の内服・ボツリヌス毒素注射・ETS手術など多岐にわたり、症状の程度や原因によって最適な治療法が異なります。まずは生活習慣の改善やストレス管理などのセルフケアを試み、それでも改善しない場合は皮膚科や専門クリニックへ相談することが大切です。
顔汗に悩む方が一人でも多く適切な治療や対策にたどり着けるよう、この記事が参考になれば幸いです。アイシークリニック新宿院では、多汗症の相談や治療に対応しておりますので、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 原発性多汗症の診断基準・治療法(外用薬・内服薬・ボツリヌス毒素注射など)に関する学会公式情報
- 厚生労働省 – 自律神経の乱れ・ストレスと発汗の関係、更年期障害によるホットフラッシュなど関連症状の説明
- PubMed – 顔面多汗症(原発性局所多汗症)の疫学・病態・治療効果に関する国際的な査読済み医学文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
