
💬 「うちの子、もしかしてワキガ?」…そんな不安、一人で抱え込んでいませんか?
放置すると、学校でのいじめや子どもの自己肯定感の低下につながることも。
でも大丈夫。この記事を読めば、原因・セルフケア・治療法まで全部わかります。
🚨 こんな不安、ありませんか?
- 🔸 子どもの脇のにおいが気になりはじめた
- 🔸 何歳から治療できるのかわからない
- 🔸 学校でいじめられないか心配…
- 🔸 大人と同じ治療を受けさせていいの?
目次
- ワキガとは何か?においのメカニズム
- 子供がワキガになる原因
- 子供のワキガのサイン・チェック方法
- 何歳から発症する?子供のワキガの発症時期
- ワキガが子供の心に与える影響
- まずは自宅でできるセルフケア
- 小児科・皮膚科への受診タイミング
- 子供のワキガに使える治療法
- 治療を受ける際の年齢・注意点
- よくある保護者の疑問Q&A
- まとめ
この記事のポイント
子供のワキガは遺伝とホルモン変化が主因で思春期に発症しやすい。セルフケアから塩化アルミニウム製剤・ボトックス・ミラドライ・手術まで年齢に応じた治療法があり、当院では保護者と本人を交えた丁寧なカウンセリングを提供している。
💡 1. ワキガとは何か?においのメカニズム
ワキガ(腋臭症)とは、わきの下から発生する独特の強いにおいのことを指します。このにおいの発生には、皮膚に存在する「アポクリン腺」という汗腺が深く関係しています。
人間の皮膚には、大きく分けて2種類の汗腺があります。一つは「エクリン腺」で、体温調節のために全身に分布しており、サラサラとした水分に近い汗を分泌します。もう一つが「アポクリン腺」で、わきの下・外耳道・乳輪周辺・外陰部など、特定の部位にのみ存在しています。
アポクリン腺から分泌される汗は、タンパク質・脂質・炭水化物・アンモニアなどを豊富に含んでいます。この汗そのものにはほとんどにおいがありませんが、皮膚の表面に存在する常在菌(特に「コリネバクテリウム」などのグラム陽性菌)がアポクリン腺の分泌物を分解することで、「3-メチル-2-ヘキセン酸」や「3-ヒドロキシ-3-メチルヘキサン酸」などの揮発性脂肪酸が生成されます。これがワキガ特有の酸っぱくこもったようなにおいの正体です。
つまり、ワキガのにおいは「アポクリン腺の数や活動量」と「皮膚の常在菌の種類・量」の両方が組み合わさって生じるものです。アポクリン腺の数や分布は遺伝的要因が大きく関与しているため、ワキガは「体質的な特徴」といえます。
Q. 子供のワキガはなぜ発症するのか?
子供のワキガの主な原因は遺伝とホルモン変化です。ワキガは常染色体優性遺伝の特性を持ち、両親ともにワキガの場合、子供への遺伝確率は90%以上とされています。思春期に性ホルモンの分泌が増えるとアポクリン腺が活性化し、においが目立ちはじめます。
📌 2. 子供がワキガになる原因
子供がワキガになる原因として最も大きな要因は遺伝です。ワキガは常染色体優性遺伝(顕性遺伝)の特性を持つとされており、両親のどちらか一方がワキガであれば子供に受け継がれる確率は約50〜75%、両親ともにワキガであれば約90%以上ともいわれています。
次に関係するのが、ホルモンバランスの変化です。アポクリン腺は性ホルモンの影響を受けて活性化するため、思春期に入って性ホルモンの分泌が増えると、アポクリン腺の働きも活発になります。これにより、思春期前後から急にワキガのにおいが目立ちはじめるケースが非常に多くみられます。
また、食生活も体臭に影響を与える要因の一つです。動物性タンパク質・脂質・乳製品・にんにく・ねぎなどを多く摂取すると、アポクリン腺の分泌物が増えたり、においが強くなったりすることがあります。近年、日本人の食生活が欧米化したことで、ワキガの発症率が上昇しているという見方もあります。
さらに、ストレスや睡眠不足なども自律神経のバランスを乱し、発汗量を増加させる可能性があります。子供は学校生活や受験などによる精神的なストレスを抱えていることも多く、これがにおいを悪化させる一因となることがあります。
衛生面の問題も見逃せません。わきの下はもともと蒸れやすく菌が繁殖しやすい環境にあります。特に子供は大人に比べてセルフケアが不十分になりがちで、入浴時の洗い残しやこまめなケアの不足が体臭を悪化させることがあります。
✨ 3. 子供のワキガのサイン・チェック方法
子供自身はにおいに慣れてしまって気づかないことが多いため、保護者がサインを見逃さないことが大切です。以下のような点をチェックしてみましょう。
まず、においそのものを確認することが最も直接的な方法です。子供の脱いだ衣服のわきの部分や、子供が汗をかいたあとのわきのにおいを嗅いでみてください。ワキガ特有の酸っぱくむっとするようなにおいがある場合は、ワキガの可能性が考えられます。
次に衣類の黄ばみです。アポクリン腺の分泌物が衣類に付着し続けると、白いシャツのわき部分が黄色く変色することがあります。洗濯しても落ちにくい黄ばみがある場合は、アポクリン腺の分泌が多い可能性があります。
耳垢の状態も一つの目安になります。アポクリン腺は外耳道にも存在するため、アポクリン腺が多い体質の人は耳垢が湿っていて、飴色のネバネバした状態になりやすいとされています。いわゆる「耳垢が湿っている(湿性耳垢)」タイプの人はワキガ体質である可能性が高く、実際に医療現場でもスクリーニングの一つとして用いられることがあります。ただし、湿性耳垢であっても必ずワキガになるわけではありません。
また、子供本人が「友達に体臭を指摘された」「体育の授業のあとにわきがにおう気がする」などと訴えてきた場合も、ワキガのサインとして受け止めることが重要です。子供がそのような悩みを打ち明けてきたときは、頭ごなしに否定せず、まず共感して話を聞いてあげることが大切です。
Q. 子供のワキガを自宅で見分けるサインは?
子供のワキガを自宅で確認する際は、汗をかいた後のわきの酸っぱいにおい、衣類のわき部分に洗濯しても落ちない黄ばみ、耳垢が飴色のネバネバした湿性耳垢かどうかが主なチェックポイントです。ただし確定診断は医療機関で行うことが重要です。
🔍 4. 何歳から発症する?子供のワキガの発症時期
ワキガが目立ちはじめる時期は、思春期の始まりと密接に関係しています。アポクリン腺は生まれつき存在していますが、性ホルモンの影響で活性化するため、思春期以前はほとんど機能していません。
日本人の場合、女子は8〜10歳ごろ、男子は9〜11歳ごろから思春期が始まることが多いとされています。この時期から性ホルモンの分泌が増え、アポクリン腺が活発になるため、小学校高学年から中学生にかけてワキガのにおいが強くなるケースが多くみられます。
ただし、体の発達の速さは個人差が大きいため、早い子では小学校3〜4年生ごろからにおいを気にしはじめることもあります。一方で、高校生になってから初めて気になりはじめる子もおり、一概に「何歳から」と断言することは難しいのが実情です。
また、「昔はにおいが気にならなかったのに最近になって急にひどくなった」というケースもあります。これはホルモンバランスの変化、体重増加、食生活の変化、ストレスの増加などが複合的に重なっているケースが多く、思春期の体の変化とともに一時的に悪化することもあります。
幼い子供(乳幼児・幼稚園生)の場合、アポクリン腺が未活性化のため、通常ワキガのにおいはほとんど発生しません。この年齢で強いわきのにおいを感じる場合は、衛生状態や他の皮膚疾患の可能性も考慮して小児科や皮膚科に相談することをおすすめします。
💪 5. ワキガが子供の心に与える影響
ワキガは医学的に生命に関わる疾患ではありませんが、子供の精神的・社会的な発達に大きな影響を与えることがあります。この点は保護者として特に注意して欲しい部分です。
子供は友人関係を非常に重視する時期であり、体臭についての指摘やからかいは深刻な心の傷になり得ます。「においがする」と友達に言われたり、体育の授業でわきの下を見られることを恐れてプールや体育を休むようになったりするケースも報告されています。
自己肯定感の低下も懸念されます。思春期は自分の容姿や体の特徴を気にしやすい時期であり、ワキガを「自分の欠点」と捉えて強いコンプレックスを持ってしまう子も少なくありません。これが自信のなさや対人恐怖、さらにはいじめや不登校につながることもあります。
保護者の方は、子供がにおいの悩みを打ち明けてきた際に「気にしすぎ」「気のせい」と片付けてしまわないことが重要です。たとえ実際のにおいが軽度であっても、子供本人が強く気にしている場合には、本人の気持ちを尊重しながら一緒に解決策を考えていく姿勢が求められます。
また、クラスメートやきょうだいがワキガの子に対して心ない言葉をかけないよう、家庭や学校での教育も大切です。ワキガは「不潔だから起きる」ものではなく、「体質・遺伝的な特徴」であることを理解することが、いじめの予防にもつながります。
🎯 6. まずは自宅でできるセルフケア
医療機関での治療を検討する前に、まず日常のセルフケアを見直すことが重要です。適切なケアを継続するだけで、においが大幅に改善するケースも多くあります。
✅ 丁寧な入浴・洗浄
わきの下は皮膚が折り重なっているため、汚れや皮脂、常在菌が蓄積しやすい部位です。毎日の入浴時に石けんをよく泡立て、やさしく丁寧に洗うことが基本です。ただし、強くこすりすぎると皮膚のバリア機能が低下して逆に菌が増えやすくなるため、泡で包み込むように洗う程度で十分です。また、石けんの成分が残ると皮膚トラブルの原因になるため、しっかりとすすぐことも大切です。
📝 制汗剤・デオドラント剤の使用
市販の制汗剤やデオドラント剤は、においの原因となる菌の増殖を抑えたり、発汗そのものを抑制したりする効果があります。子供向けに設計された低刺激タイプの製品も多く販売されています。スティックタイプ・スプレータイプ・ロールオンタイプなど種類があるので、子供が使いやすいものを選ぶとよいでしょう。ただし、皮膚が敏感な子はかぶれることもあるため、最初は少量から試すことをおすすめします。
🔸 衣類の素材と洗濯
通気性の良い素材(綿・麻など)の衣服を選ぶことで、わきの下の蒸れを減らすことができます。化学繊維(ポリエステルなど)は通気性が低く、汗が蒸発しにくいため細菌が繁殖しやすくなります。また、衣類の黄ばみや臭い残りには、重曹や酸素系漂白剤を使った洗濯方法が有効です。
⚡ 食生活の改善
肉類・脂質の多い食品・乳製品・刺激物(にんにく・ねぎ・辛いもの)などは体臭を強める可能性があるとされています。これらを摂りすぎないようにバランスの良い食事を心がけることが大切です。反対に、野菜・果物・海藻・大豆製品などを積極的に摂ることが体臭の改善につながるともいわれています。
🌟 わきの毛の処理
わきの毛が多いと、汗や菌が付着しやすくにおいが増強されやすくなります。思春期を迎えた子供でわきの毛が生えてきた場合、本人が希望するならばカミソリや電動シェーバーで処理することも一つの方法です。ただし、カミソリによる皮膚への刺激や傷に注意し、使用後は保湿することをおすすめします。
Q. 子供のワキガ治療は何歳から受けられる?
治療法によって年齢の目安が異なります。塩化アルミニウム製剤は概ね10歳以降、ボツリヌストキシン注射やミラドライは12〜15歳以上、外科的手術(剪除法など)は成長が安定する17〜18歳以降が一般的です。未成年の場合は保護者の同意が必要で、医師が個別に判断します。
💡 7. 小児科・皮膚科への受診タイミング
セルフケアを続けても改善が見られない場合、または子供本人がにおいを強くコンプレックスに感じている場合は、医療機関への受診を検討しましょう。
受診の目安として、以下のような状況が挙げられます。
1〜2週間セルフケアを続けてもにおいが改善しない場合や、周囲の人からにおいを指摘されることが続いている場合、子供本人がにおいを気にして登校を嫌がるなど日常生活に支障をきたしている場合、また本人が治療を強く希望している場合などは受診の良いきっかけになります。
最初の受診先は小児科または皮膚科が適しています。かかりつけ医に相談して、必要に応じて専門のクリニック(形成外科・美容外科・美容皮膚科)を紹介してもらうのも一つの方法です。初診では、においの程度・家族歴・発症時期・これまでのケアの内容などを詳しく伝えると、医師がより適切な判断をしやすくなります。
なお、においの程度が軽い場合でも「子供本人が強く悩んでいる」という理由だけで受診することは決して恥ずかしいことではありません。精神的な健康を守るためにも、専門家に相談することは重要な選択肢です。
📌 8. 子供のワキガに使える治療法
ワキガの治療法は、大きく「保存的治療(非手術的治療)」と「外科的治療(手術的治療)」の2種類に分けられます。子供の場合は、成長段階や年齢・においの程度・本人の希望などを考慮したうえで、医師と相談しながら適切な治療法を選択することが重要です。
💬 保存的治療(非手術的治療)
塩化アルミニウム製剤は、医師が処方できる強めの制汗薬で、アポクリン腺やエクリン腺の働きを抑制することでにおいや発汗を軽減します。市販の制汗剤よりも高濃度のものが処方され、週に数回わきの下に塗布するだけで使用できるため、子供でも取り組みやすい治療法です。副作用としてかぶれや皮膚刺激が起こることがありますが、比較的安全性が高く、思春期の子供にも広く使用されています。完全にワキガを治すものではなく、使用中のみ効果が持続するという点を理解しておく必要があります。
ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)は、ボツリヌス菌が産生するタンパク質(ボツリヌストキシン)をわきの下に注射する治療法です。アポクリン腺・エクリン腺への神経伝達を一時的にブロックすることで、発汗およびにおいを大幅に抑制することができます。効果は通常6〜12ヶ月程度持続し、その後は再注射が必要です。注射の痛みがあるため、子供への使用には麻酔クリームを事前に塗布するなどの配慮が必要です。一般的に12歳以上から使用可能とするクリニックが多いですが、年齢や成熟度によって判断が異なります。
ミラドライ(マイクロ波治療)は、マイクロ波を使ってわきの下のアポクリン腺・エクリン腺を破壊する機器治療です。メスを使わず皮膚の外側から照射するだけのため、傷跡が残らないというメリットがあります。1〜2回の照射で長期的な効果が期待でき、再発率も低いとされています。局所麻酔を使用するため、痛みへの対応が必要です。日本では薬機法(医薬品医療機器等法)の認可を受けた医療機器であり、適切なクリニックで受けることが大切です。年齢については、思春期以降(目安として12〜15歳以上)から適応を検討するクリニックが多いですが、個別に医師が判断します。
✅ 外科的治療(手術的治療)
剪除法(せんじょほう)は、わきの下の皮膚を切開し、アポクリン腺を直接剪除(剥ぎ取る・削り取る)する手術です。アポクリン腺を物理的に除去するため、根治性が高く、再発率が低いという大きなメリットがあります。一方で、手術後には数週間の安静・通院が必要であり、傷跡が残る可能性があること、術後のケアが重要であることなどがデメリットです。子供への適用については、成長が完了または安定した段階(一般的に15〜18歳以降)から検討するケースが多く、学校が長期休暇に入るタイミング(夏休みや春休みなど)に合わせて手術を計画することが一般的です。
皮弁法は、剪除法と同様にわきの下を切開してアポクリン腺を除去する手術ですが、皮膚をめくって(皮弁を作成して)視野を広げながら除去する方法です。術者の技術によって仕上がりが異なりますが、根治性が高い方法の一つです。こちらも思春期以降、成長が安定した段階での施術が基本です。
吸引法(サクション法)は、特殊なカニューレをわきの下から挿入し、アポクリン腺を吸引・破壊する方法です。切開が最小限で済むため傷跡が比較的目立ちにくく、回復も比較的早い傾向があります。ただし、剪除法に比べると根治性がやや劣るケースもあるとされています。
Q. ワキガが子供の精神面に与える影響は?
ワキガは子供の自己肯定感や対人関係に深刻な影響を与えることがあります。体臭を指摘されることで強いコンプレックスを持ち、体育やプールを休むケース、不登校につながるケースも報告されています。アイシークリニックでは、においへの対処だけでなく子供の心理的フォローも含めた相談に対応しています。
✨ 9. 治療を受ける際の年齢・注意点
子供のワキガ治療において、「何歳から治療を受けられるか」は保護者の方が最も気になるポイントの一つでしょう。治療の種類によって推奨される年齢の目安は異なりますが、いくつかの重要な考え方をお伝えします。
思春期は体の発達が急速に進む時期であり、ホルモンバランスも安定していません。ワキガのにおいは思春期に最も強くなりやすく、体の成長が落ち着く(おおむね17〜18歳前後)につれて安定してくることがあります。このため、侵襲性の高い手術(剪除法など)については、できるだけ成長が完了してから受けることが望ましいとされています。
一方で、においによる精神的な負担が大きい場合には、保存的治療(塩化アルミニウム製剤・ボトックス注射・ミラドライなど)を思春期のうちに行うことで、QOL(生活の質)を向上させることが十分に意義のある選択肢となります。
治療を検討する際の一般的な年齢目安として、以下を参考にしてください。
塩化アルミニウム製剤については、思春期以降(概ね10歳〜)から医師の判断で使用可能です。ボツリヌストキシン注射については、多くのクリニックで12〜15歳以上を目安としていますが、個別に医師が判断します。ミラドライについては、12〜15歳以上を目安とするクリニックが多いですが、こちらも個別対応が基本です。外科的手術(剪除法・吸引法など)については、成長が完了または安定した17〜18歳以降が一般的な目安です。
いずれの治療においても、未成年者の場合は保護者の同意が必要です。また、子供本人が治療の内容・リスク・効果についてしっかり理解したうえで前向きに臨める状態であることが重要です。「親が心配だから」という理由だけで治療を進めることは、子供の意思を尊重する観点からも避けた方がよい場合があります。
治療前には必ず複数のクリニックでカウンセリングを受け、治療の適応・効果・リスク・費用について詳しく確認することをおすすめします。信頼できる医師・クリニックを選ぶことが、安全で満足度の高い治療への第一歩です。
🔍 10. よくある保護者の疑問Q&A
📝 子供のワキガは自然に治る?

ワキガは体質的なものであるため、何もしなければ自然に治ることはほぼありません。ただし、思春期のホルモンバランスが落ち着いてくる成人以降に、においが以前より気にならなくなるというケースはあります。セルフケアで症状が軽減することも多いため、まずはケアを丁寧に続けることが大切です。
🔸 子供がワキガかどうか、自宅で確認する方法は?
最もシンプルな方法は、子供が汗をかいたあとにわきのにおいを直接確認することです。また、耳垢が湿っている(飴色のネバネバした状態)かどうかを確認することも参考になります。わきの毛が生えている場合は、毛に付着したにおいを確認することも有効です。ただし、最終的な診断は医療機関で行うことが重要です。
⚡ 市販の制汗剤は子供に使っても大丈夫?
一般的に、子供向けに設計された制汗剤・デオドラント剤であれば思春期から使用することができます。ただし、肌が敏感な子は刺激を感じることがあるため、低刺激処方のものを選び、パッチテスト(少量を腕の内側に塗って反応を確認する)を行ってから使うと安心です。アルコール成分が入っているものは刺激が強い場合があります。
🌟 学校の先生やクラスメートへの対応はどうすればよい?
子供のにおいが原因でいじめや不快な状況が生じている場合は、担任の先生に相談することを検討しましょう。ワキガは体質的なものであり、本人の努力不足や不衛生が原因ではないことを伝え、クラス全体の理解を促す働きかけが助けになることがあります。スクールカウンセラーへの相談も有効な選択肢です。
💬 保険は適用される?
ワキガ(腋臭症)の治療は、においの程度によって保険適用の可否が判断されます。日常生活に支障をきたす程度の重症例(腋臭症のグレードが高い場合)では、外科的手術が保険適用になることがあります。一方で、ボツリヌストキシン注射やミラドライ、一部の外科手術は自費診療となることが多いです。まずはかかりつけ医または専門クリニックで保険適用の可否について確認することをおすすめします。
✅ 子供に治療を勧めるべきタイミングは?
最も重要なのは「子供本人がにおいを気にして悩んでいる」かどうかです。保護者がにおいを気にしていても、本人がまったく気にしていない場合は、まずセルフケアの習慣を教えることから始め、本人が治療を望む段階になってから医療機関への相談を検討するのがよいでしょう。反対に、子供が強く悩んでいる場合は、早めにクリニックでカウンセリングを受けることが精神的な安心にもつながります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、お子さまのワキガについてご不安を抱えた保護者の方からのご相談を多くいただいており、においそのものへの対処だけでなく、お子さまの心理的なフォローも含めて一緒に考えることを大切にしています。最近の傾向として、思春期前後のお子さまが自ら「治療したい」と希望されるケースも増えており、成長段階や生活環境に合わせた段階的なアプローチを医師・保護者・お子さま本人の三者で丁寧に検討することが、満足度の高い結果につながると実感しています。「うちの子がワキガかどうかまだわからない」という段階でも遠慮なくご相談いただければ、適切な診断と最善のケアのご提案ができますので、一人で抱え込まずにぜひお声がけください。」
💪 よくある質問
女子は8〜10歳、男子は9〜11歳ごろから思春期が始まり、性ホルモンの影響でアポクリン腺が活発になるため、小学校高学年から中学生にかけてにおいが目立ち始めることが多いです。ただし個人差が大きく、早い子では小学校3〜4年生から気になるケースもあります。
子供が汗をかいた後にわきのにおいを直接確認する方法が最もシンプルです。また、耳垢が湿っていて飴色のネバネバした状態(湿性耳垢)であれば、ワキガ体質の可能性があります。衣類のわき部分に洗濯しても落ちにくい黄ばみがある場合も一つのサインです。最終的な診断は医療機関で行うことが重要です。
子供向けに設計された低刺激タイプの制汗剤であれば、思春期から使用できます。ただし肌が敏感な子はかぶれる場合があるため、アルコール不使用の低刺激処方のものを選び、腕の内側で少量試すパッチテストを行ってから使用することをおすすめします。
治療法によって目安が異なります。塩化アルミニウム製剤は概ね10歳以降から、ボツリヌストキシン注射やミラドライは12〜15歳以上が目安です。外科的手術(剪除法など)は成長が安定する17〜18歳以降が一般的です。いずれも医師が個別に判断し、未成年の場合は保護者の同意が必要です。
においの程度によって保険適用の可否が判断されます。日常生活に支障をきたすほど重症な場合、外科的手術が保険適用になることがあります。一方、ボツリヌストキシン注射やミラドライは自費診療となるケースが多いです。アイシークリニックを含む専門クリニックで、事前に保険適用の可否を確認することをおすすめします。
🎯 まとめ
子供のワキガは、遺伝的な体質とホルモンバランスの変化が主な原因であり、特に思春期を迎えた小学校高学年から中学生の時期に発症・悪化しやすい特徴があります。においによる精神的な負担は子供の自己肯定感や対人関係に影響を及ぼすこともあるため、早めに気づいて適切に対処することが大切です。
まずは日常のセルフケア(丁寧な洗浄・制汗剤の使用・食生活の見直しなど)から始め、改善が見られない場合や子供本人が強く悩んでいる場合は、医療機関への相談を検討しましょう。治療法は保存的治療から外科的治療まで幅広く選択肢があり、子供の年齢・成長段階・においの程度・本人の希望に合わせて医師と十分に相談しながら進めることが重要です。
アイシークリニック新宿院では、ワキガに関するご相談を随時受け付けています。未成年のお子さまの場合は保護者の方とご一緒にカウンセリングにお越しいただくことも可能です。「においが気になるけれど、どうすればいいかわからない」という段階でもお気軽にご相談ください。専門のスタッフが丁寧にお話を伺い、お子さまとご家族にとって最適な選択肢をご提案いたします。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 腋臭症(ワキガ)の定義・メカニズム・診断基準・治療法に関する医学的根拠として参照。アポクリン腺の機能、常在菌による分解メカニズム、保存的治療および外科的治療の適応に関する記述の裏付けに活用。
- 日本形成外科学会 – 剪除法・皮弁法・吸引法などの外科的手術の術式・リスク・適応年齢・保険適用の可否に関する記述の根拠として参照。子供への手術適用における成長完了後の推奨に関する医学的見解の裏付けに活用。
- 厚生労働省 – ボツリヌストキシン製剤(ボトックス)およびミラドライ(マイクロ波治療機器)の薬機法上の承認・安全性に関する行政情報として参照。未成年への使用における注意点や医療機器の適正使用に関する記述の根拠に活用。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
