
🌞 夏になると、外出するだけで汗びっしょり…「もっと汗をかかずに過ごしたい」と感じていませんか?
「汗で服がびしょびしょ…会議中も気になってしんどい😢」
「においが気になって、人と近づくのが怖い…」
🚨 こんな悩み、放っておくと…
- ❌ 仕事・人間関係のストレスが積み重なる
- ❌ 自己流ケアで改善せず、悩みが長期化
- ❌ 多汗症を見逃し、適切な治療が遅れる
✅ この記事を読むとわかること
- 💡 汗が増える本当の原因と仕組み
- 💡 今日からできる汗対策・生活習慣の改善法
- 💡 病院で受けられる最新の治療(ボトックス注射など)
目次
- そもそも汗はなぜかくのか?汗のメカニズム
- 夏に汗が増える理由
- 汗の種類と多汗症について
- 汗をかかないための日常的な対策
- 食生活・生活習慣で汗を抑えるコツ
- 汗対策グッズの活用法
- 医療機関で受けられる汗の治療
- 汗をかかないことのリスクについて
- まとめ
この記事のポイント
夏の発汗は気温・湿度上昇による体温調節反応だが、過剰な場合は多汗症の可能性がある。日常対策として涼しい環境づくり・通気性素材の着用・食生活改善が有効で、改善しない場合はボツリヌストキシン注射やイオントフォレーシスなど医療治療が選択肢となる。汗を完全になくすことは熱中症リスクを高めるため、過剰発汗のコントロールが目標となる。
💡 そもそも汗はなぜかくのか?汗のメカニズム
汗は、皮膚に存在する「汗腺」から分泌される水分です。汗腺には主に「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があります。
エクリン腺は全身に広く分布しており、体温調節を主な目的としています。体温が上昇すると、脳の視床下部にある体温調節中枢が汗腺に指令を出し、汗を分泌させます。汗が皮膚の表面で蒸発する際に気化熱を奪うことで、体温を下げる仕組みです。このため、エクリン腺から出る汗は無色透明でにおいがほとんどなく、生命維持に欠かせない機能を担っています。
一方のアポクリン腺は、わきの下・耳の中・陰部など特定の部位にのみ存在します。アポクリン腺から分泌される汗は、たんぱく質・脂質・鉄分などを含んでおり、皮膚の常在菌によって分解されるときに独特のにおいを発することがあります。これがいわゆる「わきが」の原因のひとつです。
汗の分泌は自律神経(主に交感神経)によってコントロールされています。暑さや運動といった身体的な刺激だけでなく、緊張・不安・興奮といった精神的な刺激によっても汗が分泌されます。手のひらや足の裏、わきの下などに出る「冷や汗」や「緊張の汗」がまさにこれにあたります。このメカニズムを理解することが、汗対策を考えるうえでの第一歩となります。
Q. 夏に汗が増える主な理由は何ですか?
夏に汗が増えるのは、気温と湿度の上昇により体温調節のための発汗量が増えるためです。特に日本の夏は湿度が高く、汗が蒸発しにくいため体温が下がりにくく、からだはさらに多くの汗をかこうとします。この悪循環が「汗が止まらない」と感じる主な原因です。
📌 夏に汗が増える理由
夏に汗が増えるのは、気温と湿度が高くなることで体温が上昇しやすくなるためです。通常、人のからだは36〜37度前後の体温を維持しようとしています。しかし、外気温が高くなると、皮膚からの放熱だけでは体温を保てなくなり、汗の分泌量が増加します。
さらに、日本の夏は湿度が高いという特徴があります。湿度が高いと空気中の水蒸気が多いため、汗が蒸発しにくくなります。汗が蒸発しなければ気化熱が奪われないため、体温が下がりにくく、からだはさらに多くの汗をかこうとします。これが、夏に「汗が止まらない」と感じる大きな理由のひとつです。
また、夏は代謝が活発になりやすい季節でもあります。暑さの中で活動することで心拍数が上昇し、全身の血流が増加します。これによって体内で発生する熱も増え、体温調節のためにより多くの汗が必要になります。加えて、夏場は冷たい飲み物を多くとる傾向がありますが、からだが冷えると体温調節のバランスが崩れ、かえって汗をかきやすくなることもあります。
人によっては、夏になると「汗腺が活性化」することで、以前よりも汗をかきやすくなったと感じることもあります。これは体温調節の効率が上がったという側面もありますが、過剰に汗が出る場合は多汗症が疑われることもあります。
✨ 汗の種類と多汗症について
汗の悩みを持つ方の中には、「自分は汗かきなのか、それとも多汗症なのか」と疑問を感じている方もいると思います。多汗症とは、体温調節に必要な範囲を超えて過剰に汗をかいてしまう状態を指す医学的な診断名です。
多汗症には大きく2つの種類があります。ひとつは「原発性多汗症(特発性多汗症)」で、特定の疾患や薬剤の影響なく発症するものです。わきの下・手のひら・足の裏・顔面・頭部など、特定の部位に限局して過剰な発汗が起こります。もうひとつは「続発性多汗症」で、甲状腺機能亢進症・糖尿病・更年期障害・感染症などの疾患、あるいは薬の副作用によって引き起こされる多汗症です。
原発性多汗症は、思春期から発症することが多く、精神的ストレスや緊張が引き金となって症状が悪化しやすい傾向があります。日本皮膚科学会のガイドラインでは、以下の基準が原発性局所多汗症の診断に用いられています。「明らかな原因なく、6か月以上にわたって局所的な過剰発汗が認められること」に加え、「発症が25歳以下」「左右対称性」「睡眠中には発汗しない」「週1回以上の発汗エピソード」「家族歴がある」「日常生活への支障がある」といった項目のうち2つ以上を満たす場合に診断が行われます。
「自分は汗をかきすぎている」と感じ、日常生活や仕事、対人関係に影響が出ている場合には、医療機関を受診して適切な診断を受けることが大切です。多汗症は治療で改善できる状態であることを知っておいてください。
Q. 多汗症の診断基準を教えてください
日本皮膚科学会のガイドラインでは、6か月以上の局所的な過剰発汗に加え、「25歳以下での発症」「左右対称性」「睡眠中は発汗しない」「週1回以上の発汗」「家族歴がある」「日常生活への支障」のうち2項目以上を満たす場合に原発性局所多汗症と診断されます。
🔍 汗をかかないための日常的な対策
夏の汗を減らすために、まず取り組みたいのが日常生活の中でできる対策です。医療的な治療の前に、これらの方法を試してみることで汗の量を抑えられる場合もあります。
✅ 涼しい環境づくりをする
体温が上がらないようにすることが、汗を抑えるための基本中の基本です。屋外では直射日光を避け、日傘や帽子を活用しましょう。日傘は体感温度を数度下げる効果があるとされています。屋内ではエアコンや扇風機を適切に活用し、室温を25〜26度程度に保つことが理想的です。また、外出の時間帯を工夫し、気温が高くなる昼間の時間帯(特に10時〜15時ごろ)の外出をできるだけ避けることも効果的です。
📝 通気性のよい服を選ぶ
着用する衣服の素材や形も、汗の量に影響します。通気性・吸湿性に優れた素材(綿・麻・機能性素材など)を選ぶことで、熱がこもりにくくなり、体温の上昇を抑えることができます。化学繊維の中でも、吸汗速乾機能を持つスポーツウェア素材は、汗をすばやく蒸散させてくれるため夏場に適しています。また、ゆとりのある形のシルエットを選ぶと、空気の流れが生まれて涼しさを感じやすくなります。色については、黒などの暗い色は太陽光を吸収しやすく体温が上がりやすいため、白や薄い色を選ぶのがおすすめです。
🔸 クールダウングッズを活用する
冷却スプレーや冷感タオル、ネッククーラーなどのグッズを活用することも有効です。特に、首の後ろや手首・足首などの部位には太い血管が通っているため、これらの部位を冷やすことで全身の体温を効率よく下げることができます。屋外での作業やスポーツ時には、こうしたグッズを組み合わせて使うことで、体温上昇を抑え、発汗量を軽減することができます。
⚡ ストレス・緊張を和らげる
精神的な緊張やストレスは、交感神経を刺激して汗の分泌を増加させます。特に手のひらや足の裏、わきの下の汗は、精神的な刺激と関係が深いとされています。深呼吸・瞑想・ストレッチなど、リラックスできる習慣を取り入れることで自律神経のバランスを整え、精神性発汗を軽減する効果が期待できます。十分な睡眠をとることも、自律神経の安定につながるため重要です。
💪 食生活・生活習慣で汗を抑えるコツ
日常の食生活や生活習慣を見直すことも、汗の量に影響を与えます。以下に、汗を抑えるために意識したいポイントをまとめます。
🌟 汗をかきやすい食べ物・飲み物を控える
辛い食べ物(唐辛子・わさび・カレーなど)は、カプサイシンなどの成分が体温を上昇させ、発汗を促進します。熱い飲み物や食べ物も同様に体温を上げてしまうため、過剰な摂取は控えましょう。また、アルコールは血管を拡張させて血流を促進するため、体温上昇と発汗を引き起こしやすくなります。カフェインも交感神経を刺激して発汗を促す作用があるため、コーヒーやエナジードリンクの飲みすぎには注意が必要です。
💬 汗を抑える効果が期待できる食品を取り入れる
汗腺の機能を整えるためには、自律神経のバランスを保つことが大切です。ビタミンB群(豚肉・大豆・卵など)は神経系の働きをサポートし、自律神経を安定させるのに役立ちます。カルシウム(乳製品・小魚・豆腐など)も神経の過剰な興奮を抑える働きがあり、発汗の抑制に貢献すると考えられています。また、梅干しやお酢などのすっぱい食品には、クエン酸が含まれており、疲労回復や自律神経のバランスを整える効果があるとされています。
✅ 適度な運動習慣を持つ
これは一見矛盾して聞こえるかもしれませんが、適度な有酸素運動を習慣化することで、汗腺の機能が効率化される場合があります。運動によって基礎代謝が上がり、体温調節機能が整うと、少量の汗で効率よく体温を下げられるようになることがあります。一方、肥満は基礎代謝が低下し体内に熱がこもりやすいため、汗をかきやすくなる一因となります。健康的な体重を維持することも、汗の量を管理するうえで大切なことです。
📝 入浴の工夫
熱いお風呂は体温を大幅に上昇させてしまうため、入浴後に大量の汗をかきやすくなります。夏場は38〜40度程度のぬるめのお湯でゆっくりと入浴するのがおすすめです。また、入浴後は涼しい環境でからだを冷やしてから就寝するようにすると、寝汗を軽減することができます。
Q. ボツリヌストキシン注射はどんな治療ですか?
ボツリヌストキシン注射は、汗腺を支配する神経からのアセチルコリン分泌を阻害し、発汗を一時的に抑制する治療法です。効果は通常4〜9か月持続し、わきの原発性多汗症には保険適用となる場合があります。アイシークリニックでは症状に応じてこの治療法を提案しています。
🎯 汗対策グッズの活用法
市販されているさまざまな汗対策グッズも、上手に活用することで夏の発汗を抑えるうえで効果的です。代表的なものについて解説します。
🔸 制汗剤・デオドラント
制汗剤は、汗腺の入り口に蓋をするような働きをすることで、汗の分泌を一時的に抑える効果があります。一般的に使用されている成分は「塩化アルミニウム」や「クロルヒドロキシアルミニウム」などのアルミニウム化合物です。これらは汗腺のタンパク質と結合して汗管を物理的にふさぐことで発汗を抑制します。市販品にはロールオン・スプレー・スティックなどのタイプがあり、使用感や使用部位に合わせて選ぶことができます。デオドラント成分が配合されているものは、においの原因となる細菌の増殖を抑える効果もあります。
制汗剤は、汗をかく前の乾いた肌に塗布するとより効果的です。夜入浴後・就寝前に塗布することで、寝ている間に有効成分が汗腺に浸透し、翌日の発汗を抑えやすくなります。肌荒れや刺激を感じた場合は使用を中止し、低刺激タイプを試してみてください。
⚡ 汗拭きシート・制汗シート
外出先でかいてしまった汗をすばやくぬぐい取るための汗拭きシートも、さっぱり感を保つのに役立ちます。制汗成分が含まれているものは、汗を拭き取りながら次の発汗を一時的に抑える効果も期待できます。冷感成分(メントールなど)が配合されているものは、使用後に体感温度を下げる効果もあります。
🌟 汗取りパッドの活用
わきの下に貼るタイプの汗取りパッドは、衣類への汗染みを防ぐのに有効です。薄型で目立ちにくいものも多く、スーツや白いシャツを着用する際に特に重宝します。脇汗が多くて衣服の汚れが気になる方には、まず試してみる価値があるグッズです。
💡 医療機関で受けられる汗の治療
日常的な対策やグッズでは十分な効果が得られない場合、あるいはすでに多汗症と診断されている場合には、医療機関での治療を検討することができます。現在、多汗症に対してはいくつかの効果的な治療法が存在します。
💬 塩化アルミニウム外用薬

高濃度の塩化アルミニウム液を患部に塗布する治療法です。市販の制汗剤よりも高い濃度のアルミニウム化合物が使用されるため、より強い制汗効果が期待できます。軽度〜中等度の多汗症に対して第一選択として使われることが多く、外来で処方することができます。就寝前の乾燥した皮膚に塗布し、翌朝洗い流すという使い方が一般的です。皮膚刺激感・かゆみ・かぶれなどの副作用が生じる場合があります。
✅ ボツリヌストキシン注射(ボトックス)
ボツリヌストキシン(ボトックス)注射は、わきの多汗症に対して特に効果的な治療法として知られています。ボツリヌストキシンは、汗腺を支配する神経(コリン作動性神経)の末端からアセチルコリンが分泌されるのを阻害することで、汗腺の機能を一時的に抑制します。注射の効果は通常4〜9か月程度持続し、その後は効果が薄れてきます。必要に応じて繰り返し注射を行うことで、長期にわたって症状をコントロールすることができます。
日本では、わきの原発性多汗症に対するボツリヌストキシン製剤(アラガン社製)が保険適用となっており、適切な診断のもとで保険診療として受けることが可能です(ただし、承認された適応基準を満たす場合)。手のひらや足の裏、顔面の多汗症には保険が適用されないため、自由診療となることがほとんどですが、それらの部位にも有効性が認められています。
注射に伴う痛みは、細い針を使用することと麻酔クリームの使用などで軽減することができます。副作用としては、注射部位の一時的な赤みや腫れが挙げられます。わきへの注射では、まれに一時的な腕の力の入りにくさが生じることがあります。
📝 イオントフォレーシス
水を張ったトレイに手や足を浸け、微弱な電流を流すことで発汗を抑える治療法です。電流が汗腺に作用して汗の分泌を一時的に抑制するとされています。特に手のひら・足の裏の多汗症に対して有効性が認められています。週2〜3回の通院が必要で、改善後は維持療法として頻度を減らすことができます。副作用が少なく安全性が高い治療法ですが、ペースメーカーを使用している方や妊娠中の方には使用できません。
🔸 抗コリン薬(内服薬)
抗コリン薬は、神経から汗腺への信号を遮断することで全身の発汗を抑制する飲み薬です。日本では「プロバンサイン(臭化プロパンテリン)」が多汗症に適応を持つ抗コリン薬として処方されることがあります。全身性の多汗症に対して有効ですが、口の渇き・便秘・尿閉・視力のぼやけ・眠気などの副作用が生じやすいことが課題です。緑内障・前立腺肥大・腸閉塞などの疾患がある方には使用できません。副作用の出方には個人差があるため、医師と相談しながら使用することが大切です。
⚡ ミラドライ(マイクロウェーブ治療)
ミラドライは、マイクロウェーブ(電磁波)を用いてわきの汗腺を熱で破壊する非侵襲的な治療法です。一度治療を行うことで汗腺が永続的に減少するため、効果が長期にわたって持続するとされています。局所麻酔を行ったうえで専用の機器を皮膚に当てて治療を行います。術後には腫れや一時的な痛み・しびれが生じることがありますが、傷跡が残らないのが特徴です。保険適用外の自由診療となります。わきの多汗症だけでなく、わきがの治療にも使われています。
🌟 外科的治療
重度の多汗症に対しては、外科的な治療が選択される場合もあります。わきの多汗症に対しては「わきの汗腺切除術(剪除法)」が行われることがあります。また、手のひら・顔面の多汗症には「交感神経遮断術(ETS)」という手術が行われる場合もありますが、代償性発汗(他の部位で汗が増える現象)が起こるリスクがあるため、慎重な判断が必要です。外科的治療は効果が高い一方で侵襲性が高く、手術に伴うリスクもあるため、他の治療法で効果が不十分だった場合に検討される選択肢です。
Q. 汗を完全になくすと健康上どんなリスクがありますか?
汗は体温調節に不可欠な機能であり、発汗が止まると体内に熱がこもり熱中症を引き起こす危険性があります。熱中症はめまい・意識障害など重症化すると命に関わる状態です。そのため汗対策の目標は「汗をゼロにする」ことではなく、「過剰な発汗を適切にコントロールする」ことが正しい考え方です。
📌 汗をかかないことのリスクについて
汗を抑えたいという気持ちはよく理解できますが、汗を全くかかない状態にすることには健康上のリスクも伴います。汗は体温調節に必要不可欠な機能であり、適切な発汗が行われないと熱がからだの中にこもり、熱中症を引き起こす危険性があります。
熱中症は、体温が異常に上昇することで起こる健康障害で、めまい・頭痛・吐き気・意識障害などの症状を引き起こします。重症化すると生命に関わることもある深刻な状態です。高温多湿の環境での作業やスポーツ中に、汗をかけない状態(無汗症や、制汗剤の過度な使用)でいると、体温が下がらずに熱中症になるリスクが高まります。
また、「無汗症」という疾患があります。これは文字通り汗をかけない状態で、先天性のものや後天性のものがあります。無汗症の方は体温調節が非常に困難なため、夏場は特に注意が必要で、医療的な管理のもとで生活する必要があります。
このような背景から、汗の対策は「汗を完全になくす」ことを目標とするのではなく、「過剰な汗を適切にコントロールし、快適に生活できる状態をめざす」ことが正しい考え方です。特に屋外での活動や運動中は、適度に汗をかいて体温調節が行われることが重要です。多汗症の治療においても、医師は体温調節機能を保ちながら症状を改善する方法を選択します。
また、制汗剤を塗布する際も、全身に使用するのではなく、汗の気になる特定の部位(わきの下など)に限定して使用することが推奨されます。手のひらや足の裏は汗腺が多く発汗しやすい部位ですが、これらの部位の汗は体温調節よりも精神的な刺激との関連が深く、制汗剤を塗布してもかえって蒸れやすくなる場合があるため、使用に際しては注意が必要です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「汗が多くて恥ずかしい」「人前で手を差し出せない」といった悩みを長年一人で抱えてきた患者様が多く受診されており、多汗症が日常生活の質に与える影響の大きさを日々実感しています。多汗症はれっきとした医学的疾患であり、塩化アルミニウム外用薬からボツリヌストキシン注射まで、症状や部位に応じた適切な治療法を選択することで、多くの方に改善が見られています。「汗をかくのは当たり前だから」と諦めず、気になる症状がある方はぜひ一度ご相談ください。」
✨ よくある質問
汗を完全にゼロにすることは健康上望ましくありません。汗は体温調節に欠かせない機能であり、発汗が止まると体内に熱がこもり、熱中症を引き起こす危険性があります。対策の目標は「汗を完全になくす」ことではなく、「過剰な発汗を適切にコントロールし、快適に生活できる状態をめざす」ことです。
日本皮膚科学会のガイドラインでは、「6か月以上にわたる局所的な過剰発汗」に加え、「発症が25歳以下」「左右対称性」「睡眠中は発汗しない」「週1回以上の発汗エピソード」「家族歴がある」「日常生活への支障がある」のうち2つ以上を満たす場合に原発性局所多汗症と診断されます。気になる場合は医療機関への受診をおすすめします。
辛い食べ物・熱い飲食物・アルコール・カフェインは体温上昇や交感神経刺激により発汗を促進するため、過剰摂取は控えましょう。一方、ビタミンB群(豚肉・卵など)やカルシウム(乳製品・豆腐など)は自律神経を整える働きがあり、発汗抑制に役立つと考えられています。梅干しやお酢に含まれるクエン酸も自律神経のバランスを整える効果が期待できます。
制汗剤は、汗をかく前の乾いた肌に塗布するのが効果的です。特に夜の入浴後・就寝前に塗布すると、睡眠中に有効成分が汗腺に浸透し、翌日の発汗を抑えやすくなります。なお、全身への使用は避け、わきの下など気になる特定部位への使用に限定してください。肌荒れや刺激を感じた場合は使用を中止し、低刺激タイプをお試しください。
多汗症の治療法には、高濃度塩化アルミニウム外用薬・ボツリヌストキシン注射(ボトックス)・イオントフォレーシス・抗コリン薬内服・ミラドライ(マイクロウェーブ治療)・外科的治療などがあります。わきの原発性多汗症に対するボツリヌストキシン注射は保険適用となる場合もあります。アイシークリニック新宿院では、症状や部位に応じた適切な治療法をご提案しています。
🔍 まとめ
夏に汗をかかない方法については、涼しい環境づくり・通気性のよい服選び・食生活の改善・ストレス管理などの日常的な対策から始めることが基本です。市販の制汗グッズも上手に活用することで、汗の不快感を軽減することができます。
一方で、日常的な対策だけでは改善しない場合や、発汗が日常生活に支障をきたすほど多い場合には、多汗症の可能性も考えられます。多汗症はれっきとした医学的な状態であり、塩化アルミニウム外用薬・ボツリヌストキシン注射・イオントフォレーシス・抗コリン薬内服・ミラドライなど、さまざまな治療法が存在します。適切な診断と治療によって症状を改善することが可能です。
大切なことは、汗を完全になくそうとするのではなく、健康的な体温調節機能を保ちながら、過剰な発汗をコントロールすることです。「汗が多すぎて困っている」「汗のせいで生活の質が下がっている」と感じている方は、ぜひ一度皮膚科や多汗症専門のクリニックに相談してみてください。アイシークリニック新宿院では、多汗症の診断から治療まで、患者様一人ひとりの状態に合わせた対応を行っています。悩みを抱え込まず、専門家のサポートを活用することで、快適な夏を過ごす方法が必ずあるはずです。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 原発性局所多汗症の診断基準・治療ガイドラインに関する情報(塩化アルミニウム外用薬、ボツリヌストキシン注射、イオントフォレーシスなどの治療選択肢と診断基準の根拠として参照)
- 厚生労働省 – 熱中症の予防・対策に関する公式情報(汗をかかないことのリスク、体温調節機能の重要性、夏季における健康管理の根拠として参照)
- PubMed – 多汗症の病態・治療に関する国際的な臨床研究文献(ボツリヌストキシン注射の有効性・持続期間、イオントフォレーシスの作用機序、エクリン腺・アポクリン腺のメカニズムに関する科学的根拠として参照)
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
