耳の前を押すと痛い原因はリンパ?考えられる疾患と対処法

👂 耳の前が痛い・しこりが気になる方へ

💬 こんな経験ありませんか?

耳の前あたりを押すとなんとなく痛い、またはしこりのようなものを感じる
「たいしたことないかな」と放置していませんか?

⚠️ 放置するとこんなリスクが…

  • 🔸 リンパ節炎・顎関節症が悪化・慢性化する可能性
  • 🔸 悪性疾患(がん・悪性リンパ腫)の早期発見を逃すリスク
  • 🔸 2週間以上続く痛みやしこりは要注意サイン

✅ この記事を読むとわかること

  • 📌 耳の前の痛み・しこりの7つの原因を医学的に解説
  • 📌 自分でできる症状の見分け方
  • 📌 今すぐ受診すべきサインと何科に行けばいいか

🚨 症状が2週間以上続いているなら

一人で悩まず、まずは専門医に相談を。

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目次

  1. 耳の前の解剖学的な構造を知っておこう
  2. 耳の前を押すと痛い原因① リンパ節の腫れ(リンパ節炎)
  3. 耳の前を押すと痛い原因② 顎関節症(がくかんせつしょう)
  4. 耳の前を押すと痛い原因③ 耳下腺炎(じかせんえん)・おたふく風邪
  5. 耳の前を押すと痛い原因④ 外耳道炎・中耳炎の波及
  6. 耳の前を押すと痛い原因⑤ 歯・歯周病の関連痛
  7. 耳の前を押すと痛い原因⑥ 粉瘤(ふんりゅう)・脂肪腫
  8. 耳の前を押すと痛い原因⑦ 悪性リンパ腫・がん転移
  9. 症状から原因を見分けるポイント
  10. 自宅でできるセルフケアと注意点
  11. 何科を受診すればいい?受診の目安
  12. まとめ

この記事のポイント

耳の前の痛みはリンパ節炎・顎関節症・耳下腺炎・粉瘤など多岐にわたる原因が考えられ、2週間以上改善しない場合硬いしこり・全身症状を伴う場合は速やかに耳鼻科等を受診すべきである。

💡 耳の前の解剖学的な構造を知っておこう

耳の前(耳介の前方・耳珠のあたり)には、複数の重要な組織が集まっています。まずはこの部位にどのような構造が存在するのかを理解しておくと、痛みの原因を考えやすくなります。

一つ目は耳前リンパ節(じぜんリンパせつ)です。耳介の前方、こめかみとほほの境目あたりに位置するリンパ節で、顔面・頭皮・外耳道などからのリンパ液が集まってきます。健康な状態では触れにくいほど小さいのですが、炎症が起きると腫れて触れるようになります

二つ目は耳下腺(じかせん)です。唾液を分泌する三つの唾液腺のうちの一つで、耳の前から下顎にかけて広がる大きな腺組織です。ここが炎症を起こすと、耳の前から頬にかけて腫れや痛みが現れます

三つ目は顎関節(がくかんせつ)です。下顎骨と側頭骨の間にある関節で、口の開閉や咀嚼の際に動きます。耳珠(じじゅ:耳穴の前の突起)のすぐ前に位置しているため、顎関節に問題があると耳の前に痛みを感じることがよくあります

そのほかにも、この周辺には神経・血管・皮下脂肪・毛包(もうほう)などが存在しており、それぞれに異常が生じた際に痛みの原因となることがあります。

Q. 耳の前を押すと痛い原因で最も多いものは何ですか?

耳の前を押すと痛い原因として最も多いのは耳前リンパ節炎です。風邪などのウイルス感染、外耳道炎、アデノウイルスによる結膜炎(はやり目)、顔面や頭皮の皮膚炎などが引き金となりリンパ節が腫れます。多くは原因となる感染症の改善とともに自然に腫れが引きます。

📌 耳の前を押すと痛い原因① リンパ節の腫れ(リンパ節炎)

耳の前を押したときに痛みがある場合、最もよく見られる原因の一つが耳前リンパ節炎です。リンパ節は免疫の要として、体に侵入した細菌やウイルスと戦う機能を担っています。感染が起きると、リンパ節が活発に働くために腫れ、炎症を起こして押すと痛みを感じるようになります。

耳前リンパ節が腫れる主な原因としては、風邪などのウイルス感染、外耳道炎、結膜炎(特にアデノウイルスによるもの)、顔面や頭皮の皮膚炎・ニキビ・傷口からの感染などが挙げられます。アデノウイルスが引き起こす流行性角結膜炎(はやり目)では、目の症状と同時に耳前リンパ節が腫れることが多く、これが診断の手がかりになることもあります。

リンパ節炎による痛みの特徴としては、押したときに明確な痛みがある、1〜2cmほどの小さなしこりを感じる、皮膚が赤みを帯びていることがある、発熱を伴うことがある、などが挙げられます。多くの場合、原因となった感染症が改善されるとともにリンパ節の腫れも引いてきます。

ただし、2週間以上経過しても腫れが引かない場合や、どんどん大きくなっている場合、痛みがない場合は、別の疾患の可能性もあるため、早めに医療機関を受診することが重要です。

✨ 耳の前を押すと痛い原因② 顎関節症(がくかんせつしょう)

顎関節症は、顎関節やその周辺の筋肉に異常が生じる疾患で、耳の前に痛みを感じる代表的な原因の一つです。耳珠のすぐ前、あるいは少し下あたりを押すと痛い、という症状は顎関節症の典型的なサインとして知られています。

顎関節症の主な症状には、次のようなものがあります。口を開けたり閉じたりするときに「カクカク」「ポキポキ」と音がする(クリック音)。口が大きく開かない、あるいは開けると痛い。食事のときに顎が痛む。朝起きたときに顎がこわばっている。耳の前から顔・こめかみにかけて痛みが広がる感覚がある。これらの症状が一つでも当てはまる場合、顎関節症が疑われます。

顎関節症の原因としては、歯ぎしりや食いしばり(ブラキシズム)、咬み合わせの異常、ストレスによる筋肉の緊張、不良な姿勢、外傷などが挙げられます。特に近年はストレス社会を背景に若い世代にも増加傾向があり、スマートフォンの長時間使用による姿勢の悪化も一因として指摘されています。

顎関節症は歯科や口腔外科で診断・治療を受けます。マウスピース(スプリント)の使用、筋肉のマッサージやストレッチ、生活習慣の改善などが治療の中心となります。放置すると症状が慢性化しやすいため、早めに受診することをおすすめします。

Q. 顎関節症はなぜ耳の前の痛みを引き起こすのですか?

顎関節は耳珠(耳穴前の突起)のすぐ前に位置しているため、顎関節症になると耳の前に痛みが生じます。口の開閉時のカクカク音、口が大きく開かない、食事中の痛みが典型的な症状です。歯ぎしりや咬み合わせの異常、ストレスが主な原因で、歯科・口腔外科での治療が適切です。

🔍 耳の前を押すと痛い原因③ 耳下腺炎(じかせんえん)・おたふく風邪

耳の前から頬にかけての腫れと痛みがある場合、耳下腺炎の可能性があります。耳下腺炎にはいくつかの種類があり、代表的なものとしておたふく風邪(流行性耳下腺炎)、細菌性耳下腺炎、慢性反復性耳下腺炎などがあります。

おたふく風邪はムンプスウイルスによる感染症で、子どもに多く見られますが大人でも発症します。両側あるいは片側の耳下腺が腫れ、発熱や倦怠感を伴います。耳の前から頬・顎の下にかけて膨らみ、押すと痛みがあります。大人でかかった場合、合併症(精巣炎・卵巣炎・難聴など)が起きることがあるため注意が必要です。おたふく風邪は感染症なので、学校保健安全法により出席停止の対象にもなっています。

細菌性耳下腺炎は、口腔内の細菌が耳下腺導管(ステンセン管)から逆行して感染するものです。高齢者や体力が落ちているとき、口腔内が乾燥しているときなどに起きやすく、片側の耳下腺が赤く腫れ、強い痛みを伴います。抗菌薬による治療が必要です。

慢性反復性耳下腺炎は、子どもに多く、繰り返し耳下腺が腫れる病気です。原因はまだ完全には解明されていませんが、耳下腺の形態的な異常や免疫の問題が関与していると考えられています。多くの場合は思春期以降に自然軽快することが多いです。

耳下腺炎かどうかは、触診・超音波検査・血液検査などで診断します。症状が似ているリンパ節炎との鑑別が重要で、専門医による診察が必要です。

💪 耳の前を押すと痛い原因④ 外耳道炎・中耳炎の波及

耳の病気が耳の前の痛みとして感じられることがあります。代表的なものが外耳道炎と中耳炎です。

外耳道炎は、耳の穴(外耳道)の皮膚に細菌や真菌(カビ)が感染して炎症を起こした状態です。耳かきのやりすぎや水泳後などに起きやすく、耳を引っ張ったり耳珠を押したりすると痛みが走るのが特徴的なサインです。耳珠圧痛(じじゅあっつう)が外耳道炎を示していることがあります。耳垂れ、かゆみ、聞こえにくさなどを伴うことが多いです。

中耳炎は、鼓膜の内側にある中耳に炎症が起きる疾患です。急性中耳炎は子どもに多く、風邪のあとに耳の痛みや発熱が起きます。中耳の炎症が進んだ場合、周囲のリンパ節(耳の前や耳の後ろ)が反応して腫れることがあります。慢性中耳炎では、鼓膜に穴が開いた状態が続き、炎症が繰り返されます。

耳の前を押すと痛いとともに、耳鳴り・耳垂れ・難聴・耳が詰まった感じなどがある場合は、耳の病気が原因の可能性があります。耳鼻科(耳鼻咽喉科)での受診が適切です。

🎯 耳の前を押すと痛い原因⑤ 歯・歯周病の関連痛

「歯の痛みが耳の前に出る?」と思われるかもしれませんが、これは歯科領域でよく知られた現象です。歯や歯茎の痛みは「関連痛(かんれんつう)」という形で、本来の部位から離れた場所に感じられることがあります。

特に上の奥歯(上顎臼歯部)の虫歯や歯周病、親知らずの炎症(智歯周囲炎)などは、耳の前・こめかみ・頬にかけて痛みを感じさせることがあります。これは三叉神経(さんさしんけい)の走行経路に関係しており、歯の痛みが神経を通じて耳の前まで放散するためです。

また、親知らずが正しく生えていない場合(水平埋伏智歯など)は、周囲の組織に炎症が起きやすく、顎の腫れや耳の前の痛みとして感じられることがあります。痛みだけでなく、口が開きにくくなる(開口障害)を伴うこともあります。

歯が原因かどうかは、歯科でのレントゲン検査や触診によって確認できます。「耳が痛い」と感じて耳鼻科を受診したところ、実は歯が原因だったというケースも珍しくないため、特に虫歯や歯周病がある方は歯科の受診も選択肢の一つとして考えてみてください。

Q. 耳の前の腫れやしこりはいつ受診すべきですか?

耳の前の腫れやしこりは、2週間以上経過しても改善しない場合は早めに医療機関を受診してください。また、しこりが硬くて動かない、急速に大きくなっている、原因不明の発熱・体重減少・夜間の発汗などの全身症状を伴う場合も、悪性疾患の可能性があるため放置せず速やかに受診することが重要です。

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💡 耳の前を押すと痛い原因⑥ 粉瘤(ふんりゅう)・脂肪腫

耳の前のしこりと痛みの組み合わせで見られる良性のできものとして、粉瘤(アテローム)と脂肪腫があります。

粉瘤は、皮膚の下に皮脂や角質が袋状に蓄積したもので、全身のどこにでもできますが、耳の周囲にもよく発生します。通常は痛みのない丸いしこりですが、細菌が感染して炎症を起こすと赤く腫れ、強い痛みを伴います(炎症性粉瘤)。化膿が進むと、膿が溜まって波動感(ぶよぶよした感触)を感じることもあります。

脂肪腫は、皮下脂肪が塊になったもので、柔らかく弾力性があり、通常は痛みがありません。ただし、大きくなった場合や場所によっては圧迫感や軽い痛みを感じることがあります。

粉瘤の治療は手術による摘出が基本です。炎症がある急性期は切開して膿を出し、炎症が落ち着いてから袋ごと摘出する二段階の治療が行われることが多いです。脂肪腫も、気になる場合や大きくなる場合は外科的切除が行われます。いずれも良性疾患ですが、放置すると繰り返し炎症を起こしやすいため、皮膚科や外科での診察をおすすめします。

📌 耳の前を押すと痛い原因⑦ 悪性リンパ腫・がん転移

耳の前のしこりや腫れが長期間続く場合、まれに悪性疾患が関係していることがあります。代表的なものとして悪性リンパ腫(あくせいリンパしゅ)と転移性リンパ節腫大があります。

悪性リンパ腫は、リンパ系の細胞ががん化した血液のがんです。首・腋の下・鼠径部などのリンパ節が多く侵されますが、耳の前のリンパ節が腫れることもあります。悪性リンパ腫による腫れは、通常痛みが少ない(無痛性)、硬い、複数のリンパ節が同時に腫れる、6週間以上縮小しない、原因不明の発熱・寝汗・体重減少(B症状)を伴う、などの特徴があります。

転移性リンパ節腫大は、他の部位のがん(口腔がん・咽頭がん・皮膚がんなど)がリンパ節に転移したものです。耳の前のリンパ節には顔面・頭皮・外耳道などから流れてくるため、これらの部位のがんが転移することがあります。

もちろん、リンパ節が腫れている原因のほとんどは感染による良性のものです。しかし、次のような場合は速やかに医療機関を受診してください。2〜4週間以上経っても腫れが引かない場合。腫れが徐々に大きくなっている場合。押しても動かない(固定されている)硬いしこりの場合。原因不明の発熱・体重減少・夜間の発汗が続く場合。これらのサインがある場合は、放置せずに耳鼻咽喉科または内科を受診し、必要に応じて専門的な検査を受けることが重要です。

✨ 症状から原因を見分けるポイント

耳の前を押すと痛い場合、症状の特徴によってある程度原因を絞ることができます。ただし、自己判断には限界があるため、あくまで受診前の参考としてください。

発熱を伴う場合は感染症が疑われます。おたふく風邪・細菌性耳下腺炎・化膿したリンパ節炎・粉瘤の感染などが考えられます。特に高熱と強い腫れがある場合は早めに受診が必要です。

目の症状(充血・目やにが多い)を伴う場合は、アデノウイルス感染(はやり目)によるリンパ節炎が疑われます。眼科受診が優先されますが、耳鼻科への相談も有用です。

口を開けたときに痛む・口が開きにくい場合は顎関節症が最も疑われます。歯科・口腔外科の受診が適切です。親知らずの痛みも関連していることがあります。

耳症状(耳鳴り・耳垂れ・難聴・耳の詰まり)を伴う場合は外耳道炎・中耳炎などの耳の病気が考えられます。耳鼻科での受診が最も適切です。

耳の前に柔らかいしこりがあり時々炎症を繰り返す場合は粉瘤が疑われます。皮膚科・外科での診察をおすすめします。

痛みが少なく、硬いしこりが長期間続く場合は悪性疾患の可能性も念頭に置く必要があります。早急に耳鼻咽喉科や内科への受診が必要です。

また、耳の前の痛みがどのような状況で出るかも参考になります。食事のときに増強するならば耳下腺炎や顎関節症の可能性が高く、特定のきっかけなく常に痛む場合はリンパ節炎や皮下のできものが考えられます。

Q. 耳の前にできた粉瘤を自分で針で処置してもよいですか?

耳の前にできた粉瘤(アテローム)を自分で針などで処置するのは絶対に避けてください。炎症を起こしている粉瘤に自己処置を行うと、感染がさらに広がるリスクがあります。アイシークリニック新宿院など専門の医療機関では、切開・排膿・摘出といった適切な処置を安全に行えるため、必ず受診してください。

🔍 自宅でできるセルフケアと注意点

医療機関を受診する前に自宅でできることについて、原因別にまとめます。ただし、セルフケアはあくまでも症状を悪化させないための一時的な対応であり、根本的な治療にはなりません。適切な診察・治療を受けることが最も重要です。

リンパ節炎が疑われる場合の対応として、まず十分な睡眠と休養を取ることが大切です。免疫機能を高めるためにバランスの取れた食事や水分補給も意識しましょう。痛みが強い場合は市販の鎮痛剤(アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬)を用法通りに使用することができますが、抗菌薬は医師の処方なく使用してはいけません。

顎関節症が疑われる場合は、硬い食べ物を避ける、大きく口を開けない、頬杖をつかないなどの生活習慣の改善が有効です。ストレスが悪化要因になることが多いため、リラクゼーションも取り入れましょう。就寝中の歯ぎしりが気になる場合は、市販のマウスピースが一時的な助けになることがあります。

外耳道炎が疑われる場合は、耳の中を触ることを控えることが最優先です。耳かきや綿棒の使用は炎症をさらに悪化させる可能性があります。水泳やシャンプーの際に耳に水が入らないよう注意してください。

粉瘤が炎症を起こしている疑いがある場合は、絶対に自分で針などを刺して内容物を出そうとしないでください。感染が広がるリスクがあります。温めることで血流が良くなり痛みが増すこともあるため、急性期は冷やすことで痛みを和らげることがあります。

なお、以下の場合は自宅でのセルフケアではなく、速やかに医療機関を受診してください。38度以上の高熱を伴う場合。痛みが日に日に強くなっている場合。口が開けられない・飲み込みができないなどの機能障害がある場合。しこりが急速に大きくなっている場合。顔半分が腫れ上がっているような場合。

💪 何科を受診すればいい?受診の目安

耳の前の痛みやしこりは、原因によって受診すべき診療科が異なります。どこに行けばよいか迷ったときの目安をまとめます。

耳鼻咽喉科(耳鼻科)が最初の選択肢として適しているケースは非常に多いです。耳の前の痛みという症状は、耳・鼻・喉・頭頸部のリンパ節などを専門とする耳鼻咽喉科が幅広くカバーしています。外耳道炎・中耳炎・耳下腺炎・リンパ節炎・悪性疾患の疑いなど、多くの疾患に対応できるため、原因がわからない場合はまず耳鼻科への受診を検討しましょう。

歯科・口腔外科は、口を開けたときに痛む・食事中に痛むなど顎関節症が疑われる場合や、親知らずや虫歯による関連痛が考えられる場合に受診します。特に顎関節症は歯科・口腔外科での専門的な治療が求められます。

皮膚科は、耳の前にしこりがあり粉瘤や脂肪腫が疑われる場合に受診します。炎症を伴う粉瘤は、皮膚科または外科で切開・排膿・摘出の処置を行います。

眼科は、目の充血・大量の目やにとともに耳の前が腫れている場合(はやり目による耳前リンパ節炎)に受診します。この場合は眼の治療が優先されます。

内科・血液内科は、全身の複数のリンパ節が腫れている、原因不明の発熱・体重減少・夜間の発汗を伴うなど悪性リンパ腫が疑われる場合に受診します。

判断に迷う場合や、どの科を受診すればよいかわからない場合は、かかりつけ医(内科や家庭医)に相談するのも一つの方法です。適切な専門科への紹介を受けることができます。

皮膚科的な疾患(粉瘤・脂肪腫・皮膚の感染症など)や、リンパ節腫脹に関して、アイシークリニック新宿院では丁寧な診察と適切な処置・治療を行っています。気になる耳の前のしこりや繰り返す炎症でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、耳の前のしこりや痛みを主訴にご来院される患者様の中に、粉瘤の炎症やリンパ節の腫れが原因であるケースが多く見られます。最近の傾向として、「しばらく様子を見ていたが、なかなか改善しなかった」と受診が遅れてしまう方も少なくないため、2週間以上症状が続く場合や、しこりが硬くて動かない場合は迷わず早めにご相談いただくことをお勧めします。耳の前の痛みは原因が多岐にわたりますが、適切に診断・治療を行えば多くのケースで改善が期待できますので、どうぞお気軽にご来院ください。」

🎯 よくある質問

耳の前を押すと痛い原因で最も多いのは何ですか?

最も多い原因の一つは耳前リンパ節炎です。風邪などのウイルス感染、外耳道炎、結膜炎(はやり目)、顔面・頭皮の皮膚炎などが引き金となり、リンパ節が腫れて押すと痛みを感じます。多くの場合、原因となった感染症が改善されるとともに腫れも自然に引いていきます。

耳の前の痛みは何科を受診すればよいですか?

原因がわからない場合は、まず耳鼻咽喉科(耳鼻科)への受診がおすすめです。耳・リンパ節・耳下腺など幅広い疾患に対応できます。口を開けると痛む場合は歯科・口腔外科、しこりがある場合は皮膚科、目の症状を伴う場合は眼科が適しています。

耳の前の腫れやしこりはどのくらい続いたら受診すべきですか?

2週間以上経っても腫れやしこりが改善しない場合は、早めに医療機関を受診してください。また、しこりが硬くて動かない、急速に大きくなっている、発熱・体重減少・夜間の発汗などの全身症状を伴う場合も、放置せず速やかに受診することが重要です。

顎関節症が耳の前の痛みを引き起こすことはありますか?

はい、あります。顎関節は耳珠(耳穴前の突起)のすぐ前に位置しているため、顎関節症になると耳の前に痛みを感じることがよくあります。口を開閉するときの「カクカク」音、口が大きく開かない、食事中の痛みなどを伴う場合は顎関節症が疑われ、歯科・口腔外科の受診が適切です。

耳の前のしこりを自分で針などで処置してもよいですか?

絶対に避けてください。特に粉瘤(アテローム)が炎症を起こしている場合、自己処置を行うと感染がさらに広がるリスクがあります。アイシークリニック新宿院など専門の医療機関では、切開・排膿・摘出などの適切な処置を安全に行うことができますので、必ず受診するようにしてください。

💡 まとめ

耳の前を押すと痛い原因はさまざまで、リンパ節炎・顎関節症・耳下腺炎・外耳道炎・歯の問題・粉瘤・悪性疾患など、多岐にわたります。多くの場合は感染症による一時的なリンパ節の腫れであることが多く、適切な治療を受ければ改善できますが、原因によっては専門的な治療が必要になります。

特に注意が必要なのは、2週間以上経っても改善しない場合、しこりが硬くて動かない場合、急速に大きくなっている場合、全身症状(発熱・体重減少・倦怠感)を伴う場合です。このような場合は速やかに医療機関を受診してください。

「たいしたことはないだろう」と自己判断で放置してしまうのが最も危険です。耳の前の痛みや腫れが気になる場合は、まず耳鼻科をはじめとした専門の医療機関に相談することをおすすめします。早期発見・早期治療が、多くの場合において最善の結果をもたらします。

また、粉瘤や脂肪腫など皮膚・皮下の疾患でお悩みの方、耳の前のしこりについて詳しく診てもらいたい方は、アイシークリニック新宿院までお気軽にご相談ください。患者さんの状態に合わせた丁寧な診察・治療をご提供いたします。

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📚 参考文献

  • 国立感染症研究所 – おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の原因ウイルス(ムンプスウイルス)・感染経路・合併症・予防接種に関する情報として参照
  • 厚生労働省 – 学校保健安全法における流行性耳下腺炎(おたふく風邪)の出席停止基準および感染症対策の根拠として参照
  • 日本皮膚科学会 – 粉瘤(アテローム)の定義・症状・治療方針(切開排膿・摘出手術)に関する学会公式情報として参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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