
🌟 「うちの子の手足に急に赤みと水ぶくれが…!」 と焦っていませんか?
砂遊びの後に気づいて「砂のせい?」と思ったら、実はウイルス感染が原因の”砂かぶれ様皮膚炎”かもしれません。
この記事を読めば、症状・原因・正しいケア方法・受診タイミングがすべてわかります。
反対に、自己判断で放置すると悪化・長引くリスクもあるので、ぜひ最後まで読んでください。
💬 「砂が原因じゃないなら、何が原因なの?」
👉 正体はパルボウイルスB19などのウイルス感染。砂は一切関係ありません!正しい知識を持って、お子さんを守りましょう。
目次
- 砂かぶれ様皮膚炎とはどんな病気か
- 砂かぶれ様皮膚炎の主な症状
- 砂かぶれ様皮膚炎の原因
- 砂かぶれ様皮膚炎が起こりやすい年齢・季節
- 砂かぶれ様皮膚炎の診断方法
- 砂かぶれ様皮膚炎の治療法
- 砂かぶれ様皮膚炎と間違えやすい病気
- 日常生活での注意点とケア方法
- 受診の目安とクリニックの選び方
- まとめ
📋 この記事のポイント
⚡ 砂かぶれ様皮膚炎はパルボウイルスB19等が原因の幼児向け皮膚疾患で、砂は無関係。手足に水疱・赤みが生じ2〜4週間で自然治癒するが、かゆみが強い場合は対症療法が有効。手足口病等との鑑別に医師の診断が必要です。
💡 砂かぶれ様皮膚炎とはどんな病気か
砂かぶれ様皮膚炎(すなかぶれようひふえん)は、正式には「乳児手足口症(にゅうじてあしくちしょう)」とは異なり、「小児の砂かぶれ様皮膚炎」あるいは「幼児の砂かぶれ様皮膚炎」などとも呼ばれる皮膚疾患です。医学的には「papular-purpuric gloves and socks syndrome(手袋靴下症候群)」の小児版に近い病態として理解されることもありますが、日本では独自に「砂かぶれ様皮膚炎」という名称で広く認識されています。
この疾患の特徴は、手のひらや足の裏を中心に赤みや小さな水ぶくれ、ぶつぶつが生じることです。見た目が砂にかぶれたような状態に見えることから、この名前がついています。しかし繰り返しになりますが、実際に砂が原因ではありません。子どもが砂遊びをしているかどうかにかかわらず発症し、砂と直接接触していない子どもにも同様の症状が現れることが確認されています。
日本では1990年代後半から報告が増え始め、小児科や皮膚科を受診する親子にとって馴染みのある疾患のひとつになっています。多くの場合、数週間程度で自然に治癒しますが、かゆみや痛みが強い場合もあるため、適切な処置と医師の診断が重要です。
Q. 砂かぶれ様皮膚炎の原因は砂ですか?
砂かぶれ様皮膚炎の原因は砂ではなく、主にヒトパルボウイルスB19などのウイルス感染と考えられています。砂遊びをしていない子どもにも同様の症状が現れることが確認されており、名前から誤解されやすい疾患です。飛沫感染や接触感染により広がります。
📌 砂かぶれ様皮膚炎の主な症状
砂かぶれ様皮膚炎の症状は、発症部位と皮膚の変化の両面から理解しておくと、ほかの疾患との区別がしやすくなります。
✅ 発症部位の特徴
最も典型的な発症部位は、手のひらと足の裏です。特に手のひら全体、指と指の間(指間部)、足底(足の裏)、足趾(足の指)にかけて症状が広がることが多く見られます。肘や膝より先の部分、つまり手首から先・足首から先に症状が集中することが多いのも、この疾患の特徴のひとつです。まるで手袋と靴下をはいているエリアに症状が出るため、前述の「手袋靴下症候群」という表現がされることもあります。
一方で、全身に広がることは少なく、体幹や顔面には症状が出にくいことが多いです。ただし、臀部や膝、肘など手足以外の部位にも小さなぶつぶつが見られるケースもあり、個人差があります。
📝 皮膚の変化
皮膚に現れる変化としては、以下のようなものが挙げられます。
まず、赤みのある小さな丘疹(きゅうしん)や水疱(すいほう)が多数出現します。これらはやや扁平で、触ると硬めの感触があることが多く、砂粒が皮膚の下に埋まっているような印象を与えることがあります。水疱は破れると浸出液が出ることがあり、その後かさぶた状になります。また、出血を伴う点状の斑点(紫斑様の変化)が見られることもあり、見た目が少々怖く感じられる場合もありますが、深刻な内臓疾患のサインではないことがほとんどです。
症状の経過としては、発疹が出始めてから1〜2週間でピークを迎え、その後徐々に改善していくことが多いです。発症初期には軽度の発熱を伴うこともありますが、高熱が続くケースは少なく、全身状態が大きく悪化することはまれです。
🔸 かゆみと痛み
砂かぶれ様皮膚炎では、かゆみが非常に強くなることがあります。特に乳幼児は言葉でうまく伝えられないため、足を床に擦りつけたり、手を噛んだり、泣き続けたりすることで不快感を表現することがあります。また、水疱部分に痛みを感じるお子さんもおり、歩行を嫌がるケースも見られます。保護者の方にとっては見ているだけで辛くなる場面も多く、早期の受診と適切なケアが求められます。
✨ 砂かぶれ様皮膚炎の原因
砂かぶれ様皮膚炎の原因は、現在のところウイルス感染が主な要因であると考えられています。最も関係が深いとされているのは、ヒトパルボウイルスB19(Human Parvovirus B19)です。このウイルスは「りんご病(伝染性紅斑)」の原因ウイルスとしても知られており、赤ちゃんや幼児に感染しやすい性質を持っています。
ただし、すべての症例がパルボウイルスB19によるものとは限らず、コクサッキーウイルスやエコーウイルスなど、ほかのウイルスが関与しているケースも報告されています。また、明確なウイルスが特定されないまま同様の症状が見られることもあり、現在も研究が続いている分野です。
ウイルスの感染経路としては、飛沫感染(くしゃみや咳による飛沫を吸い込む)や接触感染(ウイルスが付着した物に触れる)が主と考えられています。保育園や幼稚園など、集団生活をしている環境では複数のお子さんが同時期に発症することがあり、感染が広がりやすい側面があります。
また、免疫が未熟な小さな子どもほど感染しやすく、成人での発症は稀です。成人が同じウイルスに感染しても、砂かぶれ様皮膚炎とは異なる症状(関節痛や貧血など)が現れることが多いため、成人での発症は稀です。
Q. 砂かぶれ様皮膚炎はどんな症状が出ますか?
砂かぶれ様皮膚炎では、手のひら・足の裏・指間部を中心に赤みのある丘疹や水疱が多数現れます。症状は手首・足首より先に集中し、まるで手袋と靴下をはいた範囲に出るのが特徴です。強いかゆみや痛みを伴い、発症初期に軽度の発熱が見られることもあります。
🔍 砂かぶれ様皮膚炎が起こりやすい年齢・季節
⚡ 好発年齢
砂かぶれ様皮膚炎は、主に1歳〜4歳程度の幼児に多く見られます。特に2〜3歳のお子さんに集中して発症することが多く、乳児期後半から発症することもあります。小学校に上がると発症は少なくなる傾向がありますが、免疫が弱い状態では就学後も発症する可能性はゼロではありません。
一度感染して症状が出た場合、その後は免疫が獲得されるため、繰り返し同じ病気にかかるリスクは低くなります。ただし、原因となるウイルスが異なる場合には再び似た症状が現れることもあります。
🌟 好発季節
砂かぶれ様皮膚炎は、季節を問わず発症しますが、春から夏にかけて報告が増える傾向があります。これは原因ウイルスの流行時期と関係していると考えられています。特にパルボウイルスB19は春先に流行しやすく、保育園や幼稚園で「りんご病が流行している」というタイミングに合わせて砂かぶれ様皮膚炎の発症が増えることもあります。
一方で、秋冬にも発症することはあり、季節を完全に特定するのは難しいのが現状です。子どもが集団生活をしている場合は、一年を通じて注意が必要です。
💪 砂かぶれ様皮膚炎の診断方法
砂かぶれ様皮膚炎の診断は、主に問診と視診(目で見る診察)によって行われます。発疹の見た目・分布・経過などを確認することで、多くの場合は臨床的に診断が可能です。
💬 問診でチェックされること
医師は問診の際に、以下のような点を確認することが多いです。
症状が現れた時期や発症の経緯、発熱の有無、保育園や幼稚園などでの流行状況、家族内での発症の有無、使用している石鹸や洗剤などの接触物質、アレルギーの既往歴などが確認対象になります。特に、集団生活の中で同様の症状を持つ子どもが周囲にいるかどうかは、診断の重要な参考情報となります。
✅ 視診での確認ポイント
発疹の分布が手のひら・足の裏・指間部に限局しているか、水疱や丘疹の形状、色調の変化(紫斑様かどうか)、皮膚の状態(乾燥・湿潤・かさぶたの有無)などを確認します。また、皮膚の触れ方や硬さなども診断の参考にされることがあります。
📝 検査が必要なケース
通常の砂かぶれ様皮膚炎であれば、特別な検査は必要ないことがほとんどです。しかし、症状が重篤であったり、鑑別が難しい場合には、血液検査でパルボウイルスB19に対する抗体価を測定することがあります。ウイルスに感染して間もない急性期にはIgM抗体が上昇し、過去に感染した場合にはIgG抗体が検出されます。このほか、皮膚の一部を採取して組織検査(生検)が行われることも、ごくまれにあります。
Q. 砂かぶれ様皮膚炎の治療法と治癒期間は?
砂かぶれ様皮膚炎は原因ウイルスへの特効薬がないため、対症療法が中心です。かゆみには抗ヒスタミン薬の内服、炎症にはステロイド外用薬、乾燥には保湿剤が用いられます。多くの場合、2〜4週間程度で自然に軽快しますが、症状が長引く場合は医師への再受診が必要です。

🎯 砂かぶれ様皮膚炎の治療法
砂かぶれ様皮膚炎は、ほとんどの場合、特別な治療を行わなくても自然に治癒します。現時点では、ウイルスそのものを直接退治する特効薬(抗ウイルス薬)は砂かぶれ様皮膚炎に対して確立されていないため、治療の目的は主に症状を和らげること(対症療法)になります。
🔸 かゆみへの対処
かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)の内服が用いられることがあります。かゆみを抑えることで、お子さんが患部を掻き壊して二次感染を起こすリスクを減らすことができます。市販の抗ヒスタミン薬もありますが、乳幼児への使用には注意が必要なため、必ず医師に相談した上で使用するようにしてください。
⚡ 外用薬(塗り薬)の使用
皮膚の炎症が強い場合には、ステロイド外用薬が処方されることがあります。ステロイド外用薬は「怖い薬」というイメージを持つ保護者の方もいますが、適切な強さのものを適切な量・期間で使用すれば安全性が高く、炎症を速やかに抑える効果が期待できます。また、皮膚が乾燥している場合には保湿剤(ヘパリン類似物質含有クリームやワセリンなど)の使用も勧められます。
水疱が破れて傷になっている部分には、細菌感染を防ぐための抗菌外用薬が処方されることもあります。傷口からの感染を防ぐことで、治癒を早める効果が期待できます。
🌟 発熱への対応
砂かぶれ様皮膚炎に伴う発熱がある場合には、解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンなど)が使用されることがあります。ただし、小児にアスピリンを使用するとライ症候群というまれな合併症を引き起こす可能性があるため、子どもには使用しないことが原則です。発熱があっても元気で水分が摂れている場合は、無理に解熱させる必要はなく、様子を観察することが基本となります。
💬 治癒にかかる期間
砂かぶれ様皮膚炎の症状は、通常2〜4週間程度で自然に軽快します。皮膚が完全に元の状態に戻るまでには少し時間がかかることがありますが、跡が残ったり、慢性化したりすることはまれです。症状が長引く場合や悪化する場合は、再度受診して医師に確認してもらうようにしましょう。
💡 砂かぶれ様皮膚炎と間違えやすい病気
砂かぶれ様皮膚炎は、その症状がほかの皮膚疾患と似ているため、自己診断が難しい疾患のひとつです。以下に、特に間違えやすい疾患をご紹介します。
✅ 手足口病
手足口病は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスによる感染症で、手・足・口の中に水疱が生じる疾患です。砂かぶれ様皮膚炎と発症部位が重なるため、混同されることが多くあります。手足口病との主な違いは、口の中(口腔粘膜)にも発疹が現れる点、発熱が比較的見られやすい点などです。ただし、症状の出方には個人差があるため、医師による鑑別が必要です。
📝 水虫(足白癬)
足の裏や指間部に水疱やかゆみが生じる点で、足白癬(水虫)との混同が起きることがあります。しかし水虫は真菌(カビ)による感染症であり、感染経路や好発年齢、治療法がまったく異なります。足白癬は成人に多く、子どもには比較的少ない疾患です。皮膚科では顕微鏡を用いた真菌検査で確認することができます。
🔸 汗疱(かんぽう)
汗疱は、手のひらや足の裏に小さな水疱が多数生じる疾患で、かゆみを伴うこともあります。汗の分泌異常が関係していると考えられており、砂かぶれ様皮膚炎に似た見た目になることがあります。汗疱は感染症ではないため、感染のリスクがない点や経過が異なる点で区別されます。
⚡ アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎も幼児に多い皮膚疾患のひとつで、かゆみを伴う湿疹が特徴です。砂かぶれ様皮膚炎と異なり、アトピー性皮膚炎は慢性的に繰り返す経過をたどることが多く、全身に広がりやすい点や、アレルギー体質(アレルギー性鼻炎や気管支喘息など)を伴うことが多い点が異なります。
🌟 接触皮膚炎(かぶれ)
実際の砂や泥、特定の植物・化学物質への接触による接触皮膚炎は、砂かぶれ様皮膚炎と名前が似ているため混同されやすいです。接触皮膚炎は原因物質に触れた部分のみに症状が出るという特徴があり、原因から離れることで改善します。一方、砂かぶれ様皮膚炎は接触物質とは関係なく発症します。
Q. 砂かぶれ様皮膚炎と手足口病の見分け方は?
砂かぶれ様皮膚炎と手足口病はどちらも手・足に水疱が生じるため混同されやすいですが、手足口病では口腔粘膜にも水疱が現れる点が大きな違いです。また手足口病は発熱が比較的見られやすい傾向があります。症状の出方には個人差があるため、自己判断せず医師による鑑別診断を受けることが重要です。
📌 日常生活での注意点とケア方法
砂かぶれ様皮膚炎と診断された場合、または疑いがある場合に、日常生活で気をつけるべきポイントをご紹介します。
💬 皮膚を清潔に保つ
患部は清潔に保つことが大切です。入浴は基本的に問題ありませんが、ゴシゴシと強く洗うのは避け、低刺激の石鹸を使って優しく洗うようにしましょう。入浴後は皮膚が乾燥しやすくなるため、保湿剤を塗って潤いを保つことを習慣にすると、肌のバリア機能の維持に役立ちます。
✅ 掻きこわしを防ぐ

かゆみが強い場合、お子さんが患部を掻いてしまうことで皮膚が傷つき、そこから細菌が入って二次感染を起こすことがあります。爪はこまめに短く切り、就寝時にはミトン(手袋)を使用するなどして、掻きこわしを防ぐ工夫をしましょう。かゆみに対しては、患部を冷やすことでも一時的に和らげることができます(ただし冷やしすぎには注意してください)。
📝 衣類・靴・靴下の選び方
皮膚への摩擦や刺激を減らすため、柔らかくゆったりとした衣類を選ぶようにしましょう。靴下は締め付けが強くないものを選び、素材は綿など肌触りの良いものが適しています。靴も足を締め付けすぎないものを選び、蒸れを防ぐために通気性の良いものが理想的です。症状がひどい時期には、できる限り足を開放的にして休ませることも有効です。
🔸 感染対策について
砂かぶれ様皮膚炎の原因がウイルスである場合、感染力があることも念頭に置いておく必要があります。手洗い・うがいを徹底し、タオルや食器の共用を避けることで、家族内での感染拡大を防ぐことができます。また、水疱が破れた部分からウイルスが排出される可能性があるため、浸出液が付いたものは適切に処理するようにしましょう。
⚡ 保育園・幼稚園への登園について
砂かぶれ様皮膚炎は、手足口病のように法定伝染病(学校感染症)には指定されていないため、法律上は登園停止の基準は設けられていません。ただし、発熱がある場合や症状が重い場合、水疱が破れて浸出液が多い場合などは、念のため休ませることを検討し、かかりつけの医師や保育施設の指示に従うことが推奨されます。また、施設側に状況を報告しておくと、ほかの子どもへの注意喚起にもなります。
🌟 水分補給と栄養管理
発熱や口腔内の症状がある場合は脱水になりやすいため、こまめな水分補給が大切です。食事はできる限り通常通り食べることが理想ですが、口の中に炎症がある場合は刺激の少ない食べ物(お粥、豆腐、ヨーグルトなど)を選ぶようにしましょう。全身の免疫力を保つためにも、十分な睡眠と規則正しい生活リズムを維持することが大切です。
✨ 受診の目安とクリニックの選び方
💬 こんな時はすぐに受診を
以下のような症状や状況が見られる場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
高熱が続く(38.5℃以上が3日以上)、水疱が急激に増えて広がっている、患部がただれてきた・膿が出ている(細菌の二次感染が疑われる)、強いかゆみや痛みでお子さんが泣き止まない、食事や水分が全くとれない、ぐったりして元気がない、といったケースでは速やかな受診が必要です。
また、症状が2〜3週間以上改善しない場合や、悪化している場合も再受診が必要です。自己判断でそのまま様子を見ていると、二次感染や合併症を見落とすリスクがあります。
✅ 何科を受診すべきか
砂かぶれ様皮膚炎が疑われる場合は、小児科または皮膚科への受診が基本です。全身的な体調管理(発熱管理や感染症全般の診療)が必要な場合は小児科が適しており、皮膚の状態に特化した診察や外用薬の処方が中心の場合は皮膚科が適しています。どちらを選ぶかは状況によって異なりますが、はじめて受診する場合はかかりつけの小児科に相談するのが一般的です。
📝 クリニック選びのポイント
クリニックを選ぶ際には、小児の皮膚疾患に詳しい医師がいるかどうかを確認することが大切です。皮膚科の中でも小児皮膚科を標榜しているクリニックや、小児皮膚疾患の診療経験が豊富な医師がいる施設では、砂かぶれ様皮膚炎のような幼児特有の皮膚疾患にも対応しやすい体制が整っています。
また、受診時には症状が始まった日時、発症前の出来事(砂遊び・プール・新しい洗剤の使用など)、周囲での感染状況、これまでの治療歴などをメモしておくと、医師への情報伝達がスムーズになります。スマートフォンで患部の写真を撮影しておくことも、診察の際に非常に役立ちます。
🔸 オンライン診療・テレビ電話診察の活用
近年では、スマートフォンやパソコンを使ったオンライン診療を提供するクリニックも増えています。砂かぶれ様皮膚炎のような皮膚疾患は、写真や映像による視覚的な確認が診断に重要であるため、オンライン診療との相性が比較的良い疾患です。ただし、初診や症状が重い場合は、直接受診することが基本です。オンライン診療は継続的な経過観察や処方の更新などに活用するのが適切でしょう。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、春から初夏にかけて砂かぶれ様皮膚炎のお子さんの受診が増える傾向があり、「砂遊びのせいかと思っていた」とおっしゃる保護者の方が多くいらっしゃいます。手足口病やアトピー性皮膚炎など似た症状の疾患との鑑別が重要ですので、自己判断せずにお早めにご相談いただくことをお勧めします。ほとんどのケースで自然に回復しますが、かゆみや痛みでお子さんがつらそうな場合には、適切な対症療法で症状を和らげることができますので、どうぞ安心してご来院ください。」
🔍 よくある質問
砂は直接の原因ではありません。主な原因はヒトパルボウイルスB19などのウイルス感染と考えられています。砂遊びをしていない子どもにも同様の症状が現れることが確認されており、名前から誤解されやすい疾患です。当院でも「砂遊びのせいかと思っていた」とおっしゃる保護者の方が多くいらっしゃいます。
多くの場合、症状は2〜4週間程度で自然に軽快します。発疹が出始めてから1〜2週間でピークを迎え、その後徐々に改善していくのが一般的な経過です。跡が残ったり慢性化したりすることはまれですが、症状が長引く場合や悪化する場合は医療機関への再受診をお勧めします。
砂かぶれ様皮膚炎は法定の学校感染症には指定されていないため、法律上の登園停止基準はありません。ただし、発熱がある場合や水疱が破れて浸出液が多い場合などは、念のため休園を検討することが推奨されます。かかりつけ医や保育施設の指示に従い、施設への状況報告も忘れずに行いましょう。
現時点では、原因ウイルスに直接作用する特効薬は確立されていません。治療の中心は症状を和らげる対症療法で、かゆみには抗ヒスタミン薬の内服、炎症にはステロイド外用薬、皮膚の乾燥には保湿剤などが用いられます。自己判断での市販薬使用は避け、必ず医師に相談の上で使用してください。
両疾患は発症部位が手・足と重なるため混同されやすいですが、手足口病では口の中(口腔粘膜)にも水疱が現れる点が大きな違いです。また、手足口病は発熱が比較的見られやすい傾向があります。症状の出方には個人差があるため、自己判断は難しく、当院では医師による適切な鑑別診断を行っております。
💪 まとめ
砂かぶれ様皮膚炎は、主に幼児の手のひらや足の裏に赤みや水疱が生じるウイルス性の皮膚疾患です。名前から砂が原因と思われがちですが、砂との直接的な因果関係はなく、ヒトパルボウイルスB19をはじめとするウイルスへの感染が主な原因と考えられています。
多くの場合、2〜4週間程度で自然に治癒しますが、かゆみや痛みが強い場合には対症療法による治療が有効です。また、手足口病や水虫など似た症状の疾患との鑑別が重要であるため、自己判断せずに医師による診断を受けることが大切です。
日常生活では、皮膚を清潔に保ち、掻きこわしを防ぐ工夫をすること、衣類や靴の選び方に気を配ること、水分補給と栄養管理を心がけることが症状の改善を助けます。高熱が続く、症状が急激に悪化する、二次感染の疑いがあるなどの場合は、速やかに医療機関を受診してください。
お子さんの皮膚の変化が気になる際は、ぜひアイシークリニック新宿院にご相談ください。皮膚疾患の専門的な診療を通じて、お子さんと保護者の方が安心して過ごせるよう、丁寧にサポートいたします。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 砂かぶれ様皮膚炎を含む小児皮膚疾患の診断基準・治療ガイドライン、外用薬(ステロイド・保湿剤)の適正使用に関する情報
- 国立感染症研究所 – 砂かぶれ様皮膚炎の主な原因とされるヒトパルボウイルスB19(りんご病・伝染性紅斑の原因ウイルス)の感染経路・疫学・流行状況に関する情報
- 厚生労働省 – 保育所・幼稚園における感染症対策ガイドライン(登園基準・感染拡大防止策・集団生活における感染症管理に関する情報)
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
